9月1日その4

陳というお婆さんが・・・
本日の観光はこれでおしまい。まぁ初日だし、このくらいで十分。あとは食事をしてからホテルへと向かうことに。「お腹空きましたか~?」との全さん。「は~い」と答えたのは私だけ。母は「あまり動かないで食べてばかりいたからねぇ」と言ってはいたけれど(その割には食べた)。

今夜の夕食は、本場四川省の麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐店」で。この際だから調べてみた。
麻婆豆腐(中国語 マーポードウフ mápó dòufuは中華料理(四川料理)の一つで、ひき肉と赤唐辛子・花椒(山椒の同属異種)・豆板醤(豆瓣醤)などを炒め、スープを入れ豆腐を煮た料理で、唐辛子の辛さである「辣味」(ラーウェイ)と花椒の痺れるような辛さである「麻味」(マーウェイ)を特徴とする。なお日本では辛みを抑える為か、山椒(花椒)を抜く事がある。また抜かれていなくても本場の舌の痺れるほどの量をいれている店はほとんど存在しない。本場四川省では、花椒は粒で入れるほか、仕上げにも粉にしたものを振りかける。少々ではなく大量に掛けるので表面が黒くなるほどである。「麻」(山椒の痺れるような辛味)、「辣」(唐辛子の辛味)、そのどちらが不足しても本物の麻婆豆腐にはならない。清の同治帝の治世に、成都で陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、有り合せの材料で来客(労働者)向けに作ったのが最初とされる。「麻婆」とはあばたのおかみさんの意で、劉氏があばた面だったことに由来する。

と言うことは、本日はその本家本元のお店に行くことになる。日本で食べているものはかなりアレンジされているものだろうから、まさしく本場の味を味わうことになるのだ。物凄く楽しみである。

道路はそろそろ帰宅のラッシュ時間。車の量も増えてきている。それでも車の流れはスムーズで、30分ほどで着いた。

お店の中は多くのお客さんが入っていて、かなり賑やかめ。ま、これは中国ではごく普通のパターンだ。2人だけなので(王さんと全さんは別のテーブルだった)、壁の近くのテーブルに案内される。良かったぁ、真ん中のテーブルだと、周りに気を使わなくてはならないし、周りの声に圧倒されて話もロクに出来ないけれど、これなら落ち着いて食べることが出来るし。周りのテーブルはどれも大人数で食事をしていて、物凄い種類と量の食事をしている。そして…物凄く残してテーブルを後にする。中国の風習で、お客をもてなす際には、食べきれないほどの沢山の料理を出すことが良いことであって、食べきれてしまう程度の量を出すことは、=しみったれ(ケチ)ってことなんだそうな。そしてお客も食べかすなどでテーブルを大層汚しているけれど、これもまた「汚すほど美味しい」という観点なんだとか。汚す、汚さないということは置いておいて…どうもあの異常なほどの残しようだけは、慣習と知っていても頂けないなぁと思う。同じ中国でも、物凄く貧しいところもあるのだし、世界には飢えている人も沢山いるのだから。。もっとも、中国の人にとっては、そんなことは知ったことじゃないだろうけれど。だから、なるべく外国へ行ったら残さないように食べきる努力をしているのだけど、今回ばかりはそれはちょっと不可能な話だった。

テーブルについて、料理が出てくるまでの間、店内を見回すと、麻婆豆腐の謂れが壁の装飾にも、衝立にも書かれている。当然といえば当然のことだけど、自慢の元だしね(笑)。漢字なので、ところどころ拾い読みをして、なんとなく意味が判ったような気がする(笑)。

中国4大料理の一つ
まず最初の料理、麻婆豆腐が運ばれてきた。それと一緒にいつの間にか全さんもスーッと現れて説明をしてくれた。「私達、2人しかいないので、全さんと王さんも一緒に食事をしましょうよ」と誘ったけれど、「僕達はあっちでいいんです」と言ってきかないので、今回はそのままに(翌日、理由を聞き出しました)。見た目は、日本で見るように赤いのではなく、黒い。いかにも「胡椒が利いてます」って感じ。「辛いものは平気?」と心配そうに聞くので「大丈夫、大好きよ」と答えると、にっこりして「まずは食べてみて!」とのこと。早速一口食べてみる。唐辛子の味と胡椒の味とどちらが強いかっていうと胡椒のほう、それもやや痺れるような感じ。でも、辛いものが好きな私達にとっては美味しい。そして後を引く。

「辛いけど美味しいね~、後を引くよ~」とパクパク食べていたら、次から次へと料理が運ばれてきた。「これは○△ね~。この料理は坦々麺ね~。こちらはお店の人が食べ方を見本で見せてくれます」と全さんが説明してくれた。そして一通り説明が終わると、自分達のテーブルへ戻っていった。

それにしても、2人だけなのに量が多いなぁ。最初、麻婆豆腐を見たときは「うわ~、ちょっとだけ」って思ったけど、考えてみれば麻婆豆腐だけしか食べないわけじゃないから、それでちょうどいい量だったのかもしれない。お店の人が見本を見せてくれたのは、肉そぼろのレタス包み。肉そぼろとクルトンと、ピリ辛の味噌をレタスに包んで食べる。衛生管理もしっかり店員に教育しているようで、ビニールの使い捨ての手袋をしてから作ってくれた。直接口に入るものだからね。これはかなり美味しかった。

出てきた料理が全て辛いものかというと、そうではない。塩味のスープは、あっさりしていて辛さが残る口の中を優しく中和してくれる。筍やきくらげ、青菜が沢山入っているけれど、筍のシャキシャキ感ときくらげのプリプリした食感がなんとも言えず美味しい。きくらげはまた一つ一つが大きいこと。多少は切ってあるけれど、日本のサイズよりも遥かに大きくて肉厚。きくらげ好きの私としては嬉しいことだ。筍は、やっぱりパンダの故郷だけあって、豊富に取れるのかしらね?と母と笑いながら話す。まぁ、パンダと人間の食べるものは種類が違うんだけどね。坦々麺は私としてはイマイチだった。好き好きだと思うけど、私は日本のほうが美味しいかなぁ。辣(ラー)油も、あまり利いていないし、ピーナツの味も全くしないし。ちなみに本場の坦々麺には汁は無いものと思っていた(TVで以前そう言っていたのを見た)けど、この店のは汁ありだった。

辛いけど美味しいの! これも美味しかった きくらげと筍が~~!
本場の麻婆豆腐は黒かった クーニャン(娘さん)が見本を さっぱりとした野菜のスープ

レタス包みも美味しかったけど、一番美味しいと思ったのは「布袋豆腐」。袋状になった豆腐の揚げたもの中には、挽肉やハムなどが細かく刻んだものが入っていて、それにあんがからませてある。あっという間にお腹がいっぱいに・・・。麻婆豆腐も辛いけど美味しいのでついつい手が出るけれど、辛いものを食べると汗をかく私は、大汗をかいていた。お店の中は涼しくなっているんだけど、私だけは真夏状態(^^;、汗が止まらない!!

ちょっとイマイチ すんごく美味しい きれいだね~
本場の坦々麺 布袋豆腐 絶品! お店の外観

殆どの料理は食べきったけれど、スープだけはどうしても残してしまった。4人でも多いんじゃない?ってくらいの量だもの。そうそう、お米なんだけど、出てきたかなぁ?食べたかなぁ?とまるっきり記憶なし。麻婆豆腐のインパクトが強すぎたのかもしれない(^^;

食べ終わって、ちょっと一休み。入り口のところでは、店員のお兄ちゃんがなんやらパフォーマンスを兼ねて作っている。見ているとまるでピザみたい。捏ねて伸ばして、平らにしたかと思ったら、ピョっと放り投げて、あっという間に大きく丸く拡げる。そしてそれを四角く切って重ねて焼いていた。端っこはまた纏めて、その次に使っていた。見ているうちに全さんがやって来た。「食べ終わったので、もうホテルへ戻っても大丈夫ですよ」と伝え、ホテルへ。車に乗り込む前にお店の入り口の写真を撮影。入るときはまだいくから明るかったので、明かりが灯されていなくて、地味だったけど、提灯に明かりが入ってとてもキレイ。入り口のところには、目立つようにとキレイな水色のチャイナ服を着た、これまたスタイルの良いお姉ちゃんが立っていたっけ。味もそうだけど、キレイな人に釣られやすいんだろうな(笑)

それにしても、中国の4大料理の一つである四川料理はかなり美味しい。辛いものは勿論のこと、普通のものも。さすが食の国だけあると思う。大満足。ツアーに依ると思うけど、四川料理は決して辛い料理だけではないので、苦手な人もそうでない食べ物を食べられれば、十分満足出来ると思う。まぁ、海外旅行は原則として、何でも食べられて、香辛料の苦手でなければ、美味しく満足は出来るものだと思うけど。

一日の終わり
出発前に旅行会社から送られてきた小冊子の中に、成都(せいと 中国読み「チェンドゥ」)の簡単な地図が載っていた。これを見ると、お店からホテルまでは車で20分程度で着くんじゃないかなって感じ。ホテルはどうやら街の中心にあるらしい。街中を走っていると、やたらに電器関係の看板が目に付くようになってきた。すると全さん「ここは成都の秋葉原です。私、(秋葉原へ)行ったことないですけど、同じです」って(^^;ふ~ん、秋葉原ってやっぱり有名なんだぁ。でもね、最近のアキバは単なる電気街とは違うのよ~(笑)。説明しようと思ったけど、面倒くさいので止め。だって、いかにもお坊ちゃまで育った感じの全さんにはオタクなどは理解出来そうもないもんね~。

その一角を抜けると、今度は繁華街。かなり派手なネオンがチカチカ。目出度いという色の赤がやたらに多い。ド派手という言葉がピッタリかな。マクドナルドやケンタッキーなどもやたらに目に付く。

車寄せのところにありますキョロキョロしているうちにホテルが目の前。インターネットで外観だけは見ていたのだけれど、4つ星だけあってかなり立派。車寄せに入ると、目の前に金色にライトアップされた壁の表面に水が流れ、その中にパンダの絵がド~~ン!一部の友人に派手好きと言われている(ホントはそ~でもないんですけどね)私でさえも「派手!!」って思えたくらい(^^;。ロビーも広くて立派。壁には「三顧の礼」や「桃園の契り」などのモチーフが彫られている。チェックインを済ませ、両替も一緒に済ませる。私は以前USドルを大量に両替して余り、そのまま使わずに持っていたので、今回どうせ両替するなら一緒でしょと思い、USドルから元に交換。母は日本円から中国元に。行動予定表には、「臥龍(がりゅう 中国読み「ウーロン」)でパンダと遊ぶプラン」と書いてあったけど、万が一オプショナル(事前情報では1000元=16000円くらい)だったら、現金で支払わなくてはならない。その際に足りないということになると困るのでやや多めにしておいた。そうそう、そして肝心の借金を全さんに返す(笑)。「(僅かなので)要らない」と言っていたけど「きちんとしなきゃダメよ」と言って清算。

翌朝はロビーに720分に集合、7時半に出発と決定。4時間から4時間半くらい山道を行くからとのことだった。

10階の部屋へ向かう。ちょうど廊下の突き当たりの部屋なので、周りの部屋の人の騒音に悩まされなくて済む。まぁ、必ずしも五月蝿いとは限らないんだけど、このホテルは日本人客も多いそうなのでね(過去の経験から、大体日本人客はドアの開け閉めや廊下でのお喋りが五月蝿い)。カードキーなので、電気関係のスイッチも兼ねているのが普通なんだけど、ここのはそうでもないらしい。でも、一応形式的にカードを入れるところがあるので、そこに挿しておいた。部屋は広めでこざっぱりとしていて、清潔。バスルームも広くていい感じ。お湯もぬるめだけど出るし。ただし…ど~してトイレットペーパーまでこんなに距離があるの?と思えるくらい便座から離れていた(^^;手の短い人は困るじゃない!(笑)

成都をあげてパンダを売り物にしているせいか?アメニティ・グッズは全てパンダ尽くし。タオルもスリッパも。パンダ好きの人には欲しくなるもの?かもしれない??

スリッパにもパンダ アメニティにもパンダ タオルもパンダ
スリッパにも・・・ シャワーソープや石鹸にも・・・ バスタオルにも!

起床時間が早かったので、初日はとても長い1日になった。夜のオプションで川劇鑑賞も勧められたけど、日本で見たこともあるし、疲れが酷かったので断った。オプションにお客を連れて行くと、旅行会社にマージンが入るのでしつこいくらいに勧めることが多いのだけど、今回は私達2人だけだし、また全さんのおっとりとした性格から一度断ればそれでおしまいだったから楽だった。ともかくゆっくりとお風呂に入って、早めに寝ないと…。旅行は「よく食べ、よく寝て」と、体力が勝負なのだから。

クーラーもしっかりと効くので部屋も涼しくなってお風呂上りでも快適。翌朝の目覚ましを携帯と時計とそれぞれセットして就寝。朝まで爆睡。

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