9月2日その3

大熊猫(パンダ)博物館
目の前がパッと開けていたところには、今にもパンダが遊んでいるかのような公園があった。でも…だれもそこで遊んでいる人はいなかったけれど。キレイで立派な公園なのに勿体ない感じ。博物館の前で車を降りると、中国人観光客の集団が博物館から出てきた。良かったぁ、彼らが出てきた後で。建物の中でわぁわぁと大声で話をされたら、反響して五月蝿いもの。ともかく中国人は声が大きいし。入り口には「中国臥龍大熊猫博物館 朱鎔基(元中国首相を務めた人)」って書いてある。ふ〜ん、上手いんだか下手なんだか、よく判らない文字だこと。ってまぁ、私がどうこう言えるほどのレベルの文字を書いてはいないのだけれど(^^;。建物の前の数段の階段を見ると欄干も、勿論パンダ。早速持参したパンダを乗せてパチリ。

観光客は少しでした パンダの2乗 これが一番可愛らしいモニュメント
パンダ博物館 パンダ重ね? これもパンダ!

4人家族です中に入ると…誰も居ない。私達以外に観光客も居ないし、係員も居ない。これで採算が取れるのだろうか?と思ったりもしたけれど、国営だからいいのかぁ?よく判らん。入ってすぐのホールには親子のパンダの彫刻。う〜ん、漫画ちっくな彫刻だこと。でも、その割にはイマイチ可愛くない。こう言ってはなんだけど、中国で放送されているアニメと同じ路線がする。一応、記念なので1枚。あれ〜?一人っ子政策が進んでいるけど、パンダは子供2人いる。貴重だから特例なのかな?(笑)

最初の部屋はパンダの生息地の説明。山の模型があって、あちこちに地名の書いてある札が差してある。それらは中国の略語で書いてあるのでイマイチ判りにくい。でも、模型で見るだけでも「すんごい山奥」ってことだけは判るし、あちこちが自然保護区となっているようなので、中国としてもこのパンダの生息地だけは、開発よりも、保護の方に重点を置いているのは判った。別の部屋に入ると、真っ先に目に入ったのがパンダの骨の標本。一体だけではなくて複数あった。パンダって骨だけでも大きいのねぇと実感。この部屋はパンダの標本が沢山ある部屋だった。数多くパンダが生息していて研究も進んでいるからこれだけの標本が集まったのだと思うけれど…この部屋は人によっては苦手な人もいるかもしれない。ホルマリン漬けの臓器などもあったし、剥製なども置いてあった。パンダを可愛いだけの愛玩動物として扱っているのではなくて、あくまでも貴重な動物として生物学的に切り取った部分でもあった。

パンダの故郷は〜山の中! うひょ〜! 茶髪、流行ってるんですか?
パンダの生息地は山奥 パンダの骨格標本(^^; 茶髪パンダ!

面白いのは野生のパンダにも茶髪パンダがいることだった。同じジャイアントパンダでもあるけれども、生息地によって微妙に進化過程において違いが出てきているそうなので、このような種類も見つかっているとか。どこでどう分かれてそうなったのかは判らないけれど、パンダにもダーウィンの法則は当てはまるようだった。

更に進むと、パンダという存在が初めて世界に広まっていき、各国の探検家が探しに入ったこと、子パンダがアメリカに連れて行かれて、その愛くるしさに評判になったことなどの記事も貼ってあった。なんでも、パンダは最初は「犬」として登録されて船に乗ってアメリカまで行ったそうな(笑)。

誰もいない博物館の中を3人で見て周ったので、いよいよパンダ基地へ向かうことになった。そうそう、余談だけれどもここのトイレはドアもキチンとあって、「普通」。なるべく落ち着いて入れそうなところで入るのが、一番のコツかなぁ?

いよいよパンダ基地へ
私達が中で見学をしている間、ドライバーの王さんは泥だらけになった車を掃除してくれていた。お陰で乗り降りするときに、服を汚さなくて済むようになった(降りたときは車高が高いため、腿の裏側が車体を擦って降りるようだったので、泥だらけになってしまった。乾いてから泥は叩いて落としたので問題はなかったけれど)。ありがたいこっちゃ。。
車で10分弱で到着。あれ?ここ、さっき目の前を通ったような?入り口には臥龍大熊猫繁育研究中心と控え目(っていうより地味)に書いてあるだけ。中に車で乗り込むと、向かって右手に広場とパンダのモニュメント、真正面がパンダ園の入り口となっていた。

車を降りると、先ずは昼食とのこと。そう言えば、もう12時を過ぎていた。パンダのモニュメントがある奥の建物がレストランなので、そちらへ向かう。全さんは先に入って行ったけれど、私と母は写真を撮りながら向かった。私は持って行ったパンダのパペットを乗せて写したりも…(^^)v。記念にもなるし、それに、モニュメントの大きさも比較できるし。私はあまり自分が写真に写るのは好きではないので、母だけを写してあげた。

どこが結びめ? 私、Andyも写っています! マイナスイオン
パンダのモニュメント 大きいでしょ? 周りは山だらけ

建物に入ると、すぐに大きな広間に沢山のテーブルがあって、これまた沢山の人が食事をしていた。私達の姿を見るや否や全さんは「すみません、予定より遅れたので席がないのです。もう少し待ってください」と言ってきた。土砂崩れで足止めをされた分だけ予定よりも時間が遅くなってしまったために、他のお客が優先されてしまったらしい。「仕方ないわよ〜。そのうち空くでしょ?食べられないってことじゃないんだから待てばいいのだし」と返事をすると益々恐縮しちゃった感じ。中に一緒にいると全さんのプレッシャーになるので、母と一旦外に出てみることにした。入り口の階段で周りの山々を見渡していたら、他の中国人観光客が何やら話しかけてきた。私の持っているパンダのぬいぐるみを指差していたので多分「何処で買ったの?」と聞いているように思えたので「東京、東京」と答えてみて、その後全さんを呼んで通訳してもらった。パペットなので手を入れて持っていたので、興味を惹いたらしかった。言葉が判らないので、代わりにパンダでバイバイと手を振るとなんだか妙にウケていた(^^)

マイナスイオンパワー
テーブルが空くまでの少しの間、広場に立っていた。それは、マイナスイオンを浴びるためでもあった。この臥龍に来て私は初めてマイナスイオンのパワーの物凄さを実感した。天気はやや曇りで空気はひんやりしている。周りは聳え立つ山に囲まれてパンダ繁育研究中心がある。山々は濃い緑の樹木に覆われていて、そこからちょっと開けた広場へ向かってシャワーのようにマイナスイオンが降り注いでいるようだった。長時間座りっぱなしで、ハデに揺られてかなり疲れていたことは事実。でも、車を降りたとたんにシャワーのようにサァ〜〜っとしたものが全身で感じられて、す〜っと疲れが抜けていった。母と「これがマイナスイオンのパワー」というものなのかと改めて実感した。上手く例えるのが難しいのだけれど、それはまるで霧雨が降りかかるかのように感じられた。こんなのは東京では決して感じられない現象なのである。ここにいれば、多分ストレスもさほど感じず、身体の疲れも癒されるのだろう。だからパンダもスクスクと育つのかもしれない。

ともかく、周りの木々が生きているって感じが肌で感じたし、TVなどで言っていたマイナスイオンというものがどういうものか、ホントに今回肌で感じることが出来たのだ。

臥龍から帰ってきて、東京でも私は「木が生きている、ノビノビと息をしている」という感じをなんとなく感じられるようになった。地元でも、自転車に乗りながらや、ウォーキングをしていると、肌で感じるようになったのだ。これも臥龍へ行ってきた効能かもしれない(笑)

一緒がいいの!
全さんが呼びに来たので、中へ入った。間もなく用意出来るらしいとのこと。空いたテーブルを見ると、これまたいつものように沢山の料理が山のように残されていた。なんだかなぁ〜、ホントに勿体ないことだと思う。

全さん(左)と王さん(右)ここでも全さん(写真左)と王さん(写真右)は別のテーブルで食事をすると言い出した。母と2人がかりで「一緒に食べましょう。2人だけでは沢山の料理も食べきれないし、一緒の方が楽しいでしょ」と粘って説得。「どうして一緒じゃダメなの?」と母が問いただすと「会社の規定で『お客さんと一緒に食べてはいけない』となっているから」と思いもかけない答えが返ってきた。「でもそんなの、この臥龍でも会社の人が見ているわけでもないでしょ?そんなの関係ないし、お客の私達がいいって言っているんだからいいのよ!」と強気で押しまくって一緒に食事をすることになった。
やれやれ…。大人数の団体ならまだしも(ホントは良くない)、私達親子しか居ないのだし、それにそういう感じに差別があるのが一番嫌いな私達。なんでも同じにするのがごく普通のことだと思っているから、この説得もごく自然なことだった。まぁ、一部の観光客の中には「ガイドなんかと…」って差別的な考えを持っている人もいるようなので、そのようになったのかもしれない。無用なトラブルを避けるためとは言え、なんとも悲しいことではないだろうか。食事は大人数で賑やかに楽しく食べるものであるし、ましてや外国で食べるものは日本では食べられないものが出てくる場合もある。そんな時に、どんなものか教わりながら、どうやって食べるものなのか聞きながら食べるほうがより美味しく食べられると思う。


日本語が殆ど判らないドライバーの王さんだって、(こんなことは経験なかったみたいで)最初は戸惑った顔をしたけれども、すぐに嬉しそうな表情になって一緒にテーブルに座って食べ始めた。

そして…前の晩と同じように沢山の料理が出された。母が全さんに「ほら、こんなに沢山出てくるんですもの、私達2人だけじゃ食べきれないし、勿体ないでしょ?だから一緒に楽しく食べたほうが良かったでしょ?」と言うと、彼も頷きながらせっせと食べていた。

麻婆豆腐が出てくると、全さん「ここのは昨日のよりも美味しくないかもしれませんが…、でもまぁまぁです」とのこと。うん、確かに見た目も違うし、辛さが違うし、なんと言うかコクが足りないという感じだった。でも、陳麻婆豆腐店で食べなかったら、ここのもそれなりに美味しいと思えたかもしれなかった。出てきた料理のうち変わっていたものは、青菜炒め。一見普通のように見えるけれども、茎から出る汁の色は紫色をしていた。そういう種類なのだと教えてもらった。味は別に普通の青菜となんら変わりは無かった。そして、また出てきた木耳。大きくて肉厚でプリプリしていて、食感もよくて美味しかった。おかず6種類とスープ1種類、ご飯。お昼にこれだけ食べれば充分すぎるでしょ?って感じだった。

中国では沢山食べてきました 紫の汁なんです 木耳大好き!
昼食のおかずとスープ 変わった青菜 プリプリの木耳!

満腹になったので、大熊猫苑に向かうことに。入り口のところで全さんが「このレストランは、国が指定した等級ではA級なので、この近辺では一番美味しいところだと思います。入り口のところに『A級』と貼ってあります」と説明してくれた。見ると確かにA級となっていた。そういえば、以前なんかのTV番組で、中国は国家が調理人のレベルを認定していると言っていたっけ。それもかなり厳しい査定があって初めて認められて、少しでもレベルが落ちると剥奪されるとか。やっぱり僻地と言えども世界中から人が来るところだから、国としても威信を保つためにそれなりのレベルの調理人をここに置いているのだろう。

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