9月2日その6

追加払います!
身支度を済ませて、外に出たら、係りの人が子パンダを連れて出てきた。え?どこに連れて行くの?と思っていたら、ベンチの上に子パンダを座らせた。そしてそばに居た日本人のカップルをパンダの両脇に座らせて写真撮影。子パンダにはなるべく大人しくしているようにリンゴの欠片を与えていて、子パンダはそれを満足そうに食べながら、あっちを向いたりこっちを向いたりしながらカメラの撮影に応じていた。私達もその撮影状態を見ながら、脇から子パンダを撮影。さっきまで子パンダと遊んでいたくせに、こうやって記念写真を撮るのもいいかもしれない、と思った。全さんに「記念撮影は別料金になるの?」と聞くと、「遊ぶプランは含まれているけれど、したい場合は別料金を支払ってください」とのことだった。値段を聞くと500元(日本円で8000円くらい)。写真は1人につき5枚。それも自分達で写すのではなく、不正のないように係りにカメラを預けて写してもらうのだとのこと。それでも、遥々遠い日本からやって来たのだから、ケチらずに悔いのないようにしたいと思ったので、即断。母も同じだったらしく「私も!」とのこと。前の晩に両替して、朝は早くにホテルを出て、途中で何も買うわけでもなく(と言うよりもそういうお店もなかったし)全さんにアイス代の借金を返しただけで、一銭も使ってないので「金ならあるぞ」状態(笑)。

気取ってる? 写真撮影の領収書

お金を支払うと、少しして領収書が渡された。へぇ、ちょっとビックリ。カメラは扱いやすい母のを渡した。係りの人は慣れているらしく、すぐに操作は了解してくれた。先の日本人カップルの撮影が終わると、今度は私達の番。追加でリンゴを与えて大人しくさせ、その両脇から挟んで座って欲しいとのことだった。ここでも私はパンダのぬいぐるみを出して膝の上に乗せて、準備完了。記念撮影だし、にこやかに笑わなくては…と思ったけれど、座って間もなく、腕に子パンダの荒い鼻息が…。思わず正面ではなく、子パンダのほうを見てしまった。帰国後、出来上がった写真を見ると、まさにその瞬間が写されていた。その後は正面を向いていたので、パンダの状態は私には判らなかったけれど、リンゴを食べているので、大人しく正面を向いているとばかり思っていた(しかし現実は、落ち着きなくキョロキョロしていたらしい)。

母は子パンダがキョロキョロとしていたのは視野に入っていたらしく、知っていたとのこと。「あれが人間の子供ならねぇ『大人しくして写真に納まりなさい!』とバシ!っと頭でも叩いたかもしれないけど、パンダじゃぁ、そういう訳にもいかないからねぇ…」と言っていた(笑)。

どっちを向いているの? 話しかけたぁ? ぬいぐるみじゃないぞ〜!

規定の枚数を撮ったそうなので、今度は2ショットに。先ずは母から。母も嬉しそうな顔で写っている。その次は私。一応私の中では、この2ショットを年賀状用にしたいと思っていたので、なるべくニッコリと笑うように心がけて写真に納まった。子パンダにも余所見をしないように、さりげなく、しかし、しっかりと首に腕を回して引き寄せる小細工も…(^^;画像を確認したら、結構良く撮れていたので満足。帰国後、友人達に写真を見せたら「ぬいぐるみみたい」とか「背中にファスナー入っているでしょ?」って言われたくらい、よく撮れていた。撮影が終わったので、子パンダはまた係りの人たちが建物の中へ連れて行った。まるで大物俳優のようだ(笑)。

私達親子の前に、写真を撮っていたカップルは、一部中国語を話したりもしていた。こちらから話しかけて少し話をしたところ、成都に企業の駐在員として赴任してきていて、土日の休暇を利用して臥龍までやって来たそうな。子パンダと遊べると言うことは知らなかったようなので、その話をしてデジカメの写真を一部見せたら、ビックリしていた。まぁ、近いのでまた来ることだろうからと言って、今回は一緒に撮影だけにするとのこと。その発言を聞いて、ちょっぴり羨ましくもなり…。「近いからまた来るし」かぁ、いいなぁ。。

子パンダ達は大暴れ?
私達が出てきた後の子パンダ園は…というと、相変わらず眠り続けている子もいたけれど、殆どは起き出して、それぞれ好き勝手に行動を始めていた。寝返りを打ってみたり、現地のカメラマンの男性を見つけて、甘えてじゃれる子、2匹で組んず解れつの取っ組み合いが始まっていたり、もう、しっちゃかめっちゃか、好き勝手し放題。カメラマンにじゃれている子パンダを見て思ったのだけれど、子パンダ達にとって、「人間=遊んでくれる人」って事なのかもしれない。カメラマンの方も慣れているらしく、カメラを気にしつつも、洋服の袖に噛み付いて離れない子パンダを優しく外していた。あんな風に甘えられたら、ホントにたまらないと思う。

お兄ちゃん、遊んでよ〜! まだ眠いなぁ う〜〜〜ん!

取っ組み合いをやっている子パンダ達は、その後も逃げていく相手を追いかけてまでやっている。傍に居た別の子パンダは巻き添えを食わないように?木を伝わって地面に降りていった。また、その降りたときのポーズがなんとも言えず可愛いの!も〜、どうしてそんなに可愛いポーズを取るの?って感じ。もしかして、写真写るのを意識している?ってくらいに可愛くカメラ目線をしたりするし…。地面に降りた子を見ているうちに、取っ組み合いは更にエスカレート。前足に噛み付いて完全に組み伏せている状態。やられている子パンダは、助けを求めるように手を挙げてジタバタ。う〜ん、可哀想だけれども、どうしてやることも出来ず…。奥のほうで背中を向けて座っていた子パンダに視線を移すと、耳だけはこちら側に向けているけど、どうやら眠っているらしい。段々左の方に倒れ掛かっていっている(笑)。その状態を見ていると、電車の中で隣の人にもたれ掛って眠っている人を連想させる(笑)。更に…なんとなくだけれど、酔っているオヤジを連想させるようなポーズ(ホラ、駅のベンチに居るでしょ?こんな人って感じで)。

決まった? 取っ組み合いの最中です 哀愁のある?背中・・・

更にその奥の竹の塀には2頭の子パンダが頭を下にしてぶら下がっていた。ホラ、子供の頃鉄棒にお腹で支えてぶら下がるあのポーズ、まさにその格好でぶら下がってじゃれていた。そのうち、片方が別の1頭を突き落としてしまった。う〜ん、君はパンダ園のいじめっ子?そしてぶら下がったまま、下に落とした子パンダにちょっかいを出していた。面白いのでこれも連写で撮影していたのだけれど、「驕れるものは久しからず」はパンダの世界にも通用するらしい。ぶら下がっている子パンダが、身を乗り出しすぎてバランスを崩したのだ!必死になって、片方の手で壁に掴まろうとしているのが見て取れた。そして…人間の世界にもいるけれど、状況が見えずに自ら災難に飛び込んでしまって、巻き添えを食うタイプは、パンダの世界にも居た(^^;。突き落とされた子パンダは、ちょっかいを出していたパンダの傍に近寄った途端に…掴まっていた手が外れて、上からパンダが降ってきたのである…。Mamma miaOh my god!まるでその様子はマンガを見ているかのようで面白かった(爆)!(このときの写真はこちらへ)そして、その傍らでは、静かに水を飲み続けている子パンダや、相変わらずうたた寝状態の子パンダも。。壁から落ちた子パンダ達のところへはいつの間にか係りの人が寄っていった。その竹の塀は、実は扉になっていたので、開けて子パンダ達をまた最初に居たほうへと誘導していっていた。

取っ組み合いの子パンダ達は、その後どうなったかと言うと…いつの間にか形勢逆転していて、組み伏せられていた方の子パンダが、上に乗っかっり、更にギュ〜っと踏みつけていた(^^;それでどうやら騒ぎは(取りあえずは)、収まったらしい。

ちょっと年配です子パンダ達とも遊んだし、写真もかなり撮ったので、そろそろ帰路に着くことにした。なんせ、あの悪路だし、帰りもどのくらい時間がかかるかは予測がつかない。あの道路には街灯などは無いので、せめて途中の舗装してある道路に明るいうちに入ったほうが間違いなく安全だと思う。そのため、少しずつまた別のパンダ達を見て写真を撮りながら、入ってきた道を戻っていった。帰りは私の中で余裕が出来たのか、行きには気がつかなかった場所にパンダ達の住処があった。住処はいくつかに区切られていて、それぞれにパンダ達が居た。腕を組んでまるで考え事をしているかのようなパンダ、パンダのおやつの建物の向かいには、ちょっと年配のパンダも居た。パンダも年を取ると白い毛の部分は薄汚れて茶色くなり、黒い部分は…白髪になる!って事はなく、そのままだけれど、全体的にやや薄毛になって、顔も間延びした感じにも見えた。

それから…パンダ苑のトイレは、かなりキレイで、扉もしっかりとしていた。やはり世界中から観光客が来るので、それなりにきちんとしているのだろう。帰る前には、必ず入ってから車に乗り込むことをオススメする。

パンダ苑の中にはお土産のコーナーもあったけれど、中国にしては珍しくのんびりしていると言うのか、なんて言うか…。店員さんの姿が無し。これにはちょっと驚き。だって、中国人=商魂逞しいってイメージがあったのだから。中に入って見ていると、全さんが呼んできたのか?店員さんがやって来た。母は友人一家にパンダのぬいぐるみを選んでいた。私は…自分の持ってきたぬいぐるみの方が可愛いので、ストラップを幾つか購入。最近使い始めたUSBメモリーにくっつけようかと思っている。会計をする際に店員さんが私のぬいぐるみに気がついて、「可愛いので、ちょっと貸して欲しい」と言ってきた。頷いて差し出すと、すぐに手を入れてパクパク。そしてにんまりとしている。パペット・タイプのぬいぐるみはお土産のコーナーには無かったのだけれど、もしかしたら、数ヶ月先には並んでいるようになるかもしれない。なんせ(違法)コピー大好きな国だし。

臥龍を後にする
車に乗り込むと、あぁ、もう帰っちゃうのねと名残惜しくもあったけれど、子パンダ達と過ごせたのがホントに夢のように楽しくて、来て良かったなぁ、夢が叶って良かったなぁ、と思った。それを全さんに伝えると、とても嬉しそうな顔をして喜んでくれた。「ボクもパンダは世界で一番可愛いと思います」って何度も言っていたし。

帰りは私が川側に座ったので、走っている車の窓を開けて、風景の写真を撮ることが出来た。残念ながら、川霧は立ち消えてしまっていたけれど、九塞溝のようにブルーグリーンの水をたたえている深みを写すことも出来たし、道路脇に転がり落ちた岩なども写真に取ることが出来た。延々と続く道路工事現場では、相変わらず人々が沢山いて働いていた。でも、重機が少ない感じで、どちらかと言うと人手頼りって感じもする。そのくせ、発破などはかなり派手に行っているようだ。子パンダ園に居たときも、大きな爆発音がしたので、初めて聞いた私達はかなりビックリしたけれど、子パンダ達は慣れているらしく別になんの変化も起きなかったくらいだった。

帰りの道では、臥龍に向かって走る車は殆どなかったので、対面ですれ違うために時間を費やすということも余りなかった。それに…いつでもどこへでも向かう時もそうだけれど、帰りの方が時間は掛からないような気がするものだし。余りにも順調で、思ったよりも早く舗装された道路に入った。と言うことは、朝方の土砂崩れの現場も通り過ぎたことになる。土砂を退かして、余りにも普通の工事現場と同じようになっていたため、気がつかなかったのだと思う。

山道には所々の電信柱に、なにやら標語のような言葉が書いてあった。母もそれに気がついたらしく、2人で気をつけて見ていたのだけれど(注:見ていた時は全さんはまたもや寝ていた)、国家として、省として人民に掲げたスローガンのようだった。中国では一人っ子政策が進んだために、跡継ぎである男子ばかりが、もてはやされて、女子の誕生はあまり喜ばれない。その結果、すでに試算でも将来独身男性の数が圧倒的に増えることが指摘されている。その数の格差を無くすために「男女の区別はない」とか「一生懸命働いて、水準を上げよう」等という意味のことが書いてあった(前にも触れたけど、漢字で全て書いてあるので私達日本人にも意味が伝わりやすいと思う)。

九塞溝を思わせる水 道路脇には岩がゴロゴロ 麻雀やってます

山道の途中で、道路を歩いている親子連れを見かけたのだけれど、支度から見て、どこかへ行って帰ってきたらしい。電車が通っているわけでもないので、どこかでバスを降りて歩いてきたのだろうけれど、近くにはバス停らしいものは見当たらなかった。かなり先へ行ってから、ようやくそれらしい場所を見つけたのだけれど、歩くしか方法がないとは言え、かなり大変だと思う。朝のうち通った行きと違って、帰りは道路沿いにある数少ない店も開いていた。しかし…殆どどの店の前でも麻雀卓が出されて、みんなで麻雀を興じていた。全さんに中国の麻雀事情を聞くと、かなりなものらしいし。

行きにトイレ休憩で寄ったところに帰りも寄ってくれた。あそこならキレイなので、たとえ扉がなくても安心して入れる。朝に見かけた奥さんが出てきたので、挨拶しながら頭を下げると向こうもニッコリ。言葉は通じなくても気持ちは通じるものね(^^)。用を済ませて出てきたら、王さんが車を洗っていた。つくづくキレイ好きなんだなぁと思っていたら、成都に入る車は全てキレイに洗車してからでないと入ってはいけないことになっていると教えてくれた。これにはちょっとびっくりしたけれど、いいことかもしれない。だから成都を走る車はトラックでも泥だらけの状態で走っているのを見かけないのだと納得。所変われば、法律も様々であると実感。トイレ休憩を取ってからは、あれよあれよという間に高速道路に乗って、一路成都へ向かった。行きは霧が掛かっていたためにあまり周りがよく見えなかったのもあるけれど、成都市内が近くなってくるにしたがって、工場なども増えてきた。看板も色々と見えたのだけれど、その中にどうしても読めない文字があった。「金」という文字を3つ「森」の形のように書く文字があったので全さんに聞いてみたら「シン」と読むと教えてくれた。意味は…言うほどのことでもないけれど、「お金が溜まりますように」ってことらしい。

成都市内へ入ったのは夕方の帰宅ラッシュ時間だった。中国では週休2日制というのはまだまだ少ないし、ましてや「開発が遅れている」と国家から指摘をされている四川省だもの、週休2日制を勧める訳がない。乗り合いバスを待っている人やバイクで移動している人々を見て、ホントに中国は人口が多いんだなぁと変なところで納得してしまった。

さて、今夜の食事は、四川の名物料理の火鍋料理。果たして、本場の味はどんなのもやら?楽しみ!

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