9月3日その1

出発まで
23日の旅なんて、ホントにあっという間だこと。もう帰る日になってしまった。同じ23日でも香港辺りだとかなりのんびりしてしまうんだけど…。まぁ、旅の目的が違うから短く感じるのも当然かもしれない。最終日の予定は、成都市のパンダセンターへ行くだけ。その後は空港まで送ってもらい、全さんと王さんとは、さよならなのである。と言うことで、最終日は遠出をしないので、朝はややゆっくりめ。と言っても、最後の荷造りがあるので、30分程度しか朝食は遅らせなかった。最後の荷造りと言っても、着ていたパジャマやドライヤー、洗顔セットなどを仕舞う程度なのだけれども、支度を済ませてからのんびりした方がいいので、毎回早めに動くようにしているのである。

食堂に行くと、昨日よりも人が多く、出ている食事の品数も多い。適当に見繕って、ややしっかりめに食べた。と言うのは、予定表を見ると空港に着くまでは昼食をしている時間は無さそうだからである。朝食を済ませ部屋に戻り最後の荷物の確認。それにしても毎回なんだかんだとお土産を買うけれど、買い物目的の旅行以外は配るお土産の量の方が多いのが難点と言えば難点である。今回はパンダのクッキーにしたので、箱もかさばる。結局行きは荷物が僅かで楽であったけれど、帰りは袋が一つ分増えてしまった。余談だけれど中国(香港除く)のチョコレートほど不味いものは無いと思う。同じカカオを使っているのに、どこかで何かを削っているのか?どうなのか確かめたいほどだ(笑)

そろそろ時間になるのでロビーへ降りた。全さんはまだ来ていなかった。ロビーにあるソファに座って待っていると、アタフタしながらやって来た。王さんが珍しくまだ来てないということで焦っていたらしい。しかし、チェックアウトをしている間にやって来たようだった。

成都のパンダセンター
全員揃ったので、最後の目的地「成都大熊猫繁育研究所」へ向かった。一応市内とは言え、外れなのでホテルからは30分近くかかった。道路の両側が公園のように緑が多くなってきたなぁと思っていたら、看板が見えて来た。そして、入り口前の道路の中央には白い石(コンクリート?)で出来たパンダのモニュメントがある。臥龍がうっかりすると通り越してしまいそうなほどの質素さだったのに、こちらはなんてアピール力が凄いんでしょ。

白いアーチ上の門の正面上にはデザイン化されたパンダの親子の絵。中に入るとすぐに「赤ちゃんパンダが生まれました」という看板が置いてあった。中国語、英語、そして日本語のみの表示だった。

成都のパンダセンターのイメージはどちらかと言うと公園って感じだった。山の合間に出来ている臥龍と違って、平地に出来ているけれど、入ってみると広さを感じる。中も真っ平らではなくて、適度な(?)イヤ、かなりの勾配が作ってある。団体客などは専用のカートに乗って移動しているけれど、私達は別に先を急ぐ訳でもないので、ゆっくりと笹に囲まれた緑の中を歩いていった。矢印に沿って歩いていくと、暫くしてパンダの囲いの傍へ到着。囲いと言っても檻があるわけでもなく、パンダの居る場所と私達人間との間は壕があるだけ。中は適度に木々が茂っていて、所々にパンダのために作ってあげた櫓のようなものがあった。そして…こんな表示も。「我是国宝…云々」なるほど〜!国宝かぁ。こんなに可愛い国宝ならば、多少お金払ってでも抱っこしたいと思うけど、日本の動物の国宝(って言うか特別天然記念物)だと、オオサンショウウオとかになる…(^^;。う〜〜ん、見た目がグロいので、それだったらお金貰っても、イヤだなぁと母と話す(笑)

アレもパンダです 笹が茂る遊歩道 国宝だって!

人だかりがしていたので、その近所にパンダがいるのだろうなぁと思って近寄っていったら、居た。それも見晴台のようになっているところで、ムシャムシャとお食事中。笹を食べるパキパキ、ムシャムシャという音までよく聞こえる。まるでTVを見ながらおやつを食べる人間みたいな感じ。他には居ないのかなぁ?と思い、周りを見回すと、木の上などに居た。しかし、どれも寝ている。食べているのは1頭だけだった(笑)

ムシャムシャ・・・ みんながキャ〜♪って(^^; 木の上から人間観察だぁ〜!

他にはどこの辺りに居るのかなぁと思ったけれど、パンダを探すのではなくて、人が居るところを目指して行けば間違いなくパンダを見ることが出来た。その点では、人間が多い成都は楽かもしれない。でも、一つ一つのパンダの飼育スペースが広いので、臥龍に比べると距離感を感じてしまう。それでも、パンダが動くたびに歓声がアチコチから上がっていた。確かに多くの動物園のパンダに比べるとずっと距離は無いのだけれど、ともかく臥龍での触れ合いが強烈過ぎたので、物足りなく思ってしまうのかもしれない。そうは思いながらもついつい写真を撮ってしまうほどの愛らしさではあったけれども。

途中、観光とはちょっと服装が違うぞ、なんの団体なんだろう?と思う一行がいた。彼らは一様に名札を付けている。あまりジッと見ては相手に失礼なので、よくは見なかったけれど、どうやら国連の視察団だったらしい。ガイドに案内されながらも、パンダそのものを見る人、その周りの居住場所を入念に見る人など様々だった。とても大きな黒人の男性が通路を塞いでいたので「Excuse me〜(すみませ〜ん)」とパンダのぬいぐるみを持ちながら声をかけたら振り向きざまにパンダを見つけ「Oh, panda is here!(パンダがここに!)」と仲間に声を掛け捲っていた。一瞬注目の的…(^^;

赤ちゃんパンダが!!
全さんに促されてその先に進むと建物が見えてきた。近寄ると、入ってすぐのところにあった赤ちゃんパンダ誕生の看板と同じものが置いてあった。そして、その建物の中に入っていくと…。

建物の中心部分がガラス張りになっていて、ガラスの向こうには何匹かの赤ちゃんパンダが保育器の中に入って眠っていたのである!もう、見えるところは押し合い圧し合い状態。私は急いでフラッシュ禁止設定にしたけれども、そのままパシャパシャと構わずにフラッシュを焚いて写真撮っている観光客も…(怒)。「NO FLASH」と書いてあるじゃないのよ〜!赤ちゃんパンダのことも考えようよ〜とムカムカしてきた。ルールを守れない一部の人間が居るお陰で、キチンと守っている人間まで被害を及ぼすことになるんだけどなぁ。下手したら、そのうち「赤ちゃんパンダは撮影禁止」ってことになりかねない。目の前で余りにもフラッシュを光らせている女性が居たので「Excuse me, ma'am. NO FLASH please!」と言ってしまった。可愛いから写真を写したいのは判る。私もそうだもの。だけど、最低限のルールは守ってあげないとね。相手は無防備な赤ちゃんだもの。するとその女性は気まずそうな顔をして出て行ってしまった。相手の気まずさも判るけど、言った方もあんまりいい気持ちはしないんだけどね。でも、少なくても書いて貼ってあるんだから、悪いことを言ったんじゃないと思い直した。

足を突っ張らせてるね〜 爆睡中です うつぶせなのだぁ〜

赤ちゃんたちはどの子もうつ伏せで寝ていた。たま〜にピクピクって動いている。中には保育器のガラスに足を突っ張らせて眠っている子も。どの子も白黒がハッキリしているので生まれて23週間は経っているみたい。

ふと気がつくと、いつの間にか飼育員が保育器の傍に立っていた。水色のスモックのようなものを着て、帽子を被っていた。一瞬そこは病院の集中治療室かのような感じがした。そのまま彼女を見ていたら、無造作に置いてあったかのように見えたタオルをそっとずらしてくれた。見ると、そこにはまだ白黒のハッキリしていない、うっすらと白い毛だけが生えていて、ピンクの肌の赤ちゃんパンダのお尻の部分が見えた。2匹いる。頭の部分はタオルを掛けたままだったけれど、赤ちゃんの頃はまだまだ長い尾っぽも見えた。これって産まれて1週間経つか経たないかくらいじゃないのぉ〜!ビックリ〜!!日本じゃ考えられない!

それにしても、産まれたばかりのパンダの赤ちゃんって、しっぽが長くてネズミみたい。それがどうして大きくなるに従って、目立たなくなるんだろう?子パンダ達のお尻を見ると、長いしっぽではなくて、短く逆三角にくっついているだけって感じだったし。不思議〜!ポワポワとしか生えていない産毛を見ると、絵本で読んだ因幡の白兎を思い出してしまった。そう、まさにあの絵本の皮を剥かれた白兎と同じような感じだった。

また、間もなく産気づくだろうと思われるパンダはモニターで24時間監視されていて、産気づくと飼育員達が駆けつけるようになっているとのことだった。現にモニターでパンダの様子が見学者にも見えるようになっていた。いつまでも見ていてもキリがないし、ある程度見たので満足したので、次へ向かうことにして建物を出た。

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