2月1日 成田 → ミラノ → ベローナ  その2

冷や汗をかく
3人無事に終了したので、あとはゲートに向かうだけ。Mさん達は免税店で買い物をしたいとのことなので、ゲートのところで待ち合わせすることにした。ここで3人でうっかりミスを犯してしまう。ボーディングパスの手書きの時間を搭乗開始と勘違いし、5分前にと言って別れた。
私は、特に買いたいものもないので、アチコチを見ながらゲートに向かって行った。搭乗ゲート前はすでに沢山の人が座っていた。やっと空いている席を見つけ、一休み。間もなくすると搭乗開始するというアナウンス。え?ちょっと早くない?って思って慌ててボーディングパスを確認したら、書いてあったのは締め切りの時間。かなり焦ってしまった。Mさん親子がアナウンスを聞いていれば、問題ないのだけれど、買い物に嵌まっているとアナウンスなんて聞こえないものだし。でも、もしかしたら早めに戻ってくるかもしれないと一縷の望みを持っていた。

ハリの動く時計のイラスト回りに座っていた人達も殆どが機内へと入っていった。まだ、現れない。どうしよう?ここで、乗り遅れたなんてなったら最悪!!ちょっと大げさかもしれないけれど、私が費やしてきた1年の努力の全てがフイになってしまう。ホントにそこまで思うほど、気持ちはせっぱ詰まっていた。それも、遙か先で乗り遅れるならばともかく、目の前で締められるのを見過ごしたくはなかった。もしかしたら携帯の電源を入れているかもしれないと思い、かけてみた。なかなか出ない。やっぱり無理か…と諦めかかったところ、やっと出た。すぐ側の売店で水を買っているという。ともかくあと2〜3分なので、「お願い、すぐに来て。でないと乗り遅れてしまう」って言ってしまった。あとで冷静になって考えれば、チェックインしているのだし、ある程度はアナウンスしたりして、搭乗を促す事はしてくれるのだけれど、それも限度があるし…。日本の航空会社の便ならばまだいいかもしれないけれど、コードシェア便とはいえ、外国の航空会社だし、あてには出来ない。
やっと現れた。大急ぎで機内へ。案の定、頭上の荷物入れはいっぱい。よその人に占領されていた。それでも、なんとか無理に鞄とコートを押し込んだ。

押し問答
2004年で被った帽子しかし、帽子はとてもじゃないけれど入れられない。それにスペースがあっても、そこには安心して置けないので、別に頼むつもりでいた。キャビンアテンダントが、なかなかやって来ないので、入口の方へと向かう。日本人のスタッフを見つけ、かなり丁重に帽子を何処かにおいて欲しい旨をお願いしてみた。返ってきた言葉は、「どこでも適当に突っ込んでもらわないと困るんです」との信じられないような言葉だった。そりゃ、あちらの気持ちも判らなくは無いけれど、去年ANAで置いてくれたように非常口とキャビンアテンダントの座席の背もたれとの僅かなスペースとかあるでしょ?って思った。さらに追い打ち。「そうでなかったら、持ってお座りください思わず耳を疑った。12時間ものフライトの間、食事のサービスもあるのに、「持って座ってくれ」ですって?そりゃ〜ないでしょ〜(怒)

怒りの表情の管理人怒りを抑えながら、「仕舞いたくても場所がないんです。それに高価なものだし(←ちょっと大げさに言ってみた。でも4万円以上はするもんね)、この羽が折れて壊れてしまったら持って行く意味がないんです。だから、どこかに置いてもらうだけでいいのです。倒れた場合の責任は問いません、たまに自分で様子を見に行きますから、どこかないでしょうか?」と再びお願いしてみた。返ってきた言葉は「ありません」。
火を吹く管理人思わず、カチンと来て「去年、これを持ち帰ってきたときのANAの場合はもっと親身になってくれました。壊れたら困る事情があるからお願いしているんです」って言いたくもないけれど、他の航空会社との比較を言ってやった。それでも、突っ撥ねられたら「私がエコノミー客だからですか?」って更に言ってやろうかとも思ったくらいだった。

その言葉のせいか、それとも私の粘りに負けたのか?「仕方ありません。とりあえずお預かりします。帰りの便は責任もって早く置く場所を確保してください」と言って引き受けてくれた。「そんなこと言われなくても、帰りは帰りでなんとかなるでしょ、少なくてもあなたほどでは無いと思うけど」って内心思いつつ、「我が儘言って申し訳ありませんが、お願いします」と帽子の入った袋を渡した。どこに置くのか、場合によっては様子を見に行かなきゃと思って彼女を見ていたら、ビジネスクラスの席の頭上の荷物入れの中に無造作に『放り込んだ』。私としては、ともかく頭を下げてお願いしている身だから、これ以上は文句を言うのも気が引けたので黙っていたけれど、それを見て胸がつぶれそうな思いをした。
お客が「壊れては困る高価なもの」と言っている品物を無造作に放り投げるようにしてしまう彼女の無神経さには呆れてしまった。それも、同じ日本人でしょ〜。あとは12時間のフライトに、帽子の羽が耐えてくれるのを期待するしかなかった。万が一、折れていたら、貸衣裳やさんで、予備の羽があるかもしれないから交換してもらうしかないと思って、席に戻った。

席に戻ると、Mさん親子が心配してくれていた。気分が悪くなるのは私だけで十分なので、言い繕ったけれど、「ちょっと無理を言って引き受けてもらったけど、大丈夫でした。帰りはMさん達も荷物が増えるから、早めに置く場所を確保して、それから、更にもっと安全な場所をお願いしましょう」と提案しておいた。「最低限仕舞う場所を確保しておかないと…」って。

機内で
ヒヤヒヤの搭乗だったり、スッタモンダはしたけれど、無事に離陸。あとは、機内で過ごすだけ。機内では、いつもの通りの過ごし方。寝ているか本を読んでいるかのどちらか。映画は神経を高ぶらさせるだけだから疲れてしまうし。。そうそう、初歩のイタリア会話の本なども持って行ったので読み始めた。でも、なんだかあまり頭に入らないなぁ。私がこのHPを開設した2004年10月中ば頃から習い始めたイタリア語。なんの基礎知識もなく、いきなり飛び込んだので、なかなか上達はしない。もっと自分も勉強をすればよいのだけれど、それもせず…。イタリアのUさんはいったいどのくらい努力をして、身に付けたのだろう?と余計なことばかり頭に浮かんでいた。少なくても、「トイレはどこですか?」と「いくら?」だけは簡単だから覚えているので、いいだろうと…。あとは実践で?覚えりゃ、いいし??それに、ヴェネツィアもミラノも、観光地だから、英語は多少なりとも通じるだろうと思っていた。何かあれば、Uさんがいるし…(←ノーテンキ)。

食事マークそのうち機内サービスが始まった。最近は男性スタッフが多いし、イタリアはイケメンが多いから、航空会社の場合はどうなんだろう?と内心期待をしていたけれど、残念。いまいち冴えないおじさんだった。別に若者じゃなくてもいいのよ、ステキなオジサマいるでしょ〜って期待していたのにがっくり・・。自分の事は棚に上げきって、「目の保養が出来なくてガッカリだわ〜」ってことで食事後は寝に入ることに…。
機内食は、イタリアらしくパスタもあった。でも、どう見てもチーズたっぷり使っているメニューだった。私はチーズが体質に合わないのでパスタを諦める。食後はひたすら寝るか、読書。たまにトイレに行ったり、後ろの方にあるドリンクサービスのコーナーに行って水分補給したり。。。窓際に座っているMさんのお母さんがまるっきりトイレにも行かず、座りきりなので心配になってきた。起きているのを見計らって、トイレに行ったり、少しは歩いてみたらどうでしょう?と勧める。いわゆるエコノミー症候群でも出たら大変だし。本人が大丈夫なつもりでも、身体の内部のことまでは判らないものだし。12時間のうち半分位まではあっと言う間に時間が過ぎた。その後6時間から9時間くらいまでの3時間ほどが長く感じられた。残り3時間を切るとあっと言う間。

ミラノ到着
まもなくミラノとアナウンス。Uさんはもう来ているかしら?この後は彼女の車でベローナへ移動だ。あ、私、Mさん親子に車で移動って言ったかしら?ま、いいか。荷物が多いんだし、それに全部で4人だから小回りのきく車の方が便利だし。Mさん達は不安に思うかしら?と色々と頭を過るが、それも到着したという事で何処かへ吹き飛んでしまった。
イミグレ(=入国審査)も思ったよりも混んでいなく、すんなり。あとは荷物待ち。箱があるので、カートを持ってくることにした。え?ここは有料なの?(返却すると返金される仕組み)1ユーロ?よかった、去年の残りの小銭がある。それにしても、日本から来た普通のツアー客だったら、小銭は殆どの人が持ってないはず。お札しか両替できないのは少し不便だなぁと感じる。いくつものターンテーブルがあるにも関わらず、動いているのはここだけ。他の便が着いても、全部ここに集中。なんだかイタリアらしくていいかも(笑)ある意味合理的だと(笑)

日本の味が沢山詰まった箱も無事に出てきた。ラーメンの箱も。どこも傷んでいないし、濡れてもいない。3人の荷物が揃ったので外に向かった。さっと見渡すと、Uさんが手を振っていた。1年ぶりの再会。荷物も大きいのでビックリしていたけれど、大層喜んでいた。頑張って持ってきた甲斐があった。ここから車で移動とUさんが説明。Mさん親子が不安に感じないように、「安全運転でゆっくり行きますし、荷物が多いからこの方が動きが取りやすいので」って言ってくれ不安を取り除いてくれた。
ベローナまでは3時間程なので、トイレを済ます。トイレから出てきたら、ジェラートを食べている子供がいた。人指し指を頬にあて、「美味しい」とのジェスチャーをしてみたら、ニコニコと笑っていた。やっぱりこっちの子供は表情が豊かで可愛いなぁと思う。

駐車場にて
薄暗くなってきた中、駐車場の車へと向かう。回りには細心の注意を払って歩く。女4人だからと、舐めてかかられては困るし。すると、なんだか怪しげな男の人が1人近寄ってきた。荷物取られては困るので、カートから慌てて下ろす。Mさん親子は状況が判ってない様子。こりゃ、気をつけないと。Uさんもその怪しげな男に気がつき、「あっちへ行け」と言っている。ともかく、急いで車へ荷物を詰め込む。その男は私達が持ってきたカートが目当てだった。カートを返却すればお金が戻ってくる仕組み。それを利用して、勝手に返却して、自分の懐へ入れようという魂胆。ものすごい剣幕でUさんが捲し立てている。そのうち男はお金を渡すそぶりをしてきた。すぐににせ金とピンと来た。自分は正規のお金を受け取り、他人にはにせ金を掴ますのかぁ。ま〜、ボランティアなんて彼の様子からはあり得ないし。Mさん親子には私も「荷物取られないように気をつけて」と声を掛ける。それでやっと理解した様子。

荷物を仕舞いきったあと、Uさんは駐車場の入口の電話で警察に連絡を入れるけれど、4人揃っていた方がいくらか安全だからと一緒に来てと言ったので付いていく。電話を掛け終わり、車に戻る。すぐに警察がやって来るとのことだけれども、あとは彼らに任せればいいので、すぐに出発しましょうとのことで出発した。
「まったく世の中、不景気だからって言っても、あんなんじゃ。。。」ってかなり憤慨していたUさんだった。私は事情が理解できていたけれど、Mさん親子は事情が掴めていなかったようなので、今の状況をUさんが説明してくれた。あの男が渡そうとしていたのもにせ金だとは思わなかったそうだ。それにしても、イタリア語であの剣幕。私達が犯罪に巻き込まれないようにと気遣ってくてたのはよく判るけど、イタリア語で喧嘩が出来るのかぁと尊敬の眼差しを向けてしまう私。何ごとも起きずに済んだ事よりもそちらの方に気を取られていた私だった。


ベローナまでの道中は順調だった。最初は色々とおしゃべりに花が咲いたが、暫くすると、後ろのMさん親子は寝てしまった。私は機内でかなりたっぷりと寝ていたし、Uさんと話が弾んで全然眠くはならなかった。

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