2月3日 ヴェネツィア  その2

第1発見者(?)
部屋の窓を締め、忘れ物の無いように見渡してから部屋を出た。部屋の鍵を締めていたら、向いのドアから若い男の人が出てきた。背中にパンパンに荷物を詰めたリュックを背負っていたので、チェックアウトするのだろうか?その彼の表情は今でも忘れられない。外国人にしては珍しくベビーフェイスな顔の彼は大層若く見えた。実際かなり若かったかもしれない。最初、一瞬ポカンとして大きく目を見開き「信じられない」って驚きと、賞賛が入り交じった表情をした。すぐに「ワ〜オ!ベッラ!!(キレイだ)ベリッシマ!!(ベッラを更に強調した表現)」と首を何度も振りながら褒めてくれた。褒めてもらったお礼を述べてから「よい1日を!」と彼に言ってその場を離れ、角を曲がったところのMさん達の部屋に入った。それにしても、彼もかなり驚いたと思う。なんの予測もせずに部屋から出たら、仮装した私がいたのだから(笑)でも、さすが外国(イタリア)!女性を褒めることは決して忘れないのだ!(笑)

Mさん達は…というと、お母さんはドレスを着ていたけれど、Mさんはまだ途中だった(というより着始めたばかり)。慣れないので手間取っていたのだろう。UさんがMさんの着付をしていた。Mさん親子は私の骨入りペチコートが輪っかなのに対して、腰骨の脇に付けるだけのタイプだった。ドレスの仕立てとデザインが違うから下着まで違うのだ。私のスカートは丸く膨らんでいるけど、彼女たちは、横に広がっているけれど、前後の厚みはあまり無い。お尻の部分に邪魔な骨がないから、椅子に座ったり(トイレも)楽だと思う。
スカートの部分を履いて後ろで紐を締めてもらっている間、手持ち無沙汰だったらしいMさんは素早く口紅を塗ってしまった。私が「口紅は最後の方がいいかも」とアドバイスする間も無かったくらい素早かったのだ(苦笑)。その後、被って着るタイプの上着をUさんに被せてもらったのだけれど、被せる前にUさんが口紅に気づき「早まった事したわね、口紅は一番最後に付けないとドレス汚すわよ。被せるから口をきつく結んで口紅をつけないようにしてね」とアドバイス。ドレスをMさんに被せて、なんとか着終わったみたいだった。

上天気に恵まれる
その後、ドレスを着た人間が3人も部屋にいると邪魔なので、私はロビーに一足先に向かってそこで待つことにした。時間も11時を過ぎていたので、宿泊客も出払っていたようで、ロビーにはホテルのスタッフしかいなかった。フロントに部屋の鍵を渡すと、2人いた男性スタッフが褒めてくれた。お礼を言ってそこで暫く待っていたが、なかなか来ない。外は大層良い天気だ。外の気温に慣れるためと日なたぼっこをしたくて、ホテル前の広場に出た。空には雲一つない信じられないくらいの上天気だった。

去年もそうだったけれど、私がイタリアに来る2週間ほど前までは寒気団が押し寄せ気温も低かった。ところが私が向かう2日ほど前から急に天気が良くなり、気温も高めになってきたそうだ。出発前に届いたUさんからのFAXにはそう書いてあった。冬だから寒いけど、でも物凄く寒くていられないと言うほどではなかった。多少寒くても、普通の格好をしていれば十分ではあったけれど、ドレスは普通の格好よりはかなり寒く感じる。中は半袖だし、オーガンジーの透ける素材だ。マントを羽織っているとはいえ、寒かったら外に長時間いるのはちょっと辛いかもしれない。

ニコニコ顔の私の分身ところがあまりの上天気だったので、外に出た一瞬は寒さを感じたけれど、その後は全く感じることなく過ごせた。幸運としか言い様がない。去年は私が帰った後は吹雪になったりして、イベントが中止になった日もあった。そんな日に当ってしまったなんて、せっかく来たのに気の毒としか言い様がない。今年はどうなることだろうか?少なくても雨は降らずに終わって欲しいものだ。
外で待っている間、数人の人が寄ってきて写真を撮ったりとちょっとした撮影会(笑)写すだけ写すと気が済んだらしく離れていった。なかなかみんなが出てこないので私も手持ち無沙汰でホテルを出たり入ったりと落ち着かないでいた。

いざ、サン・マルコ広場へ
暫くすると、3人が出てきた。カメラをUさんに渡して後は私を写すのはお任せした。私は去年ドレスを着て歩いたので、歩き方のコツもなんとなく掴んでいた。それにかなり履き慣れたヒールの高いパンプスを履いていたので、歩くのは楽だった。でも、Mさん達は少し歩きにくそうだった。私も同じようにゆっくり歩いているつもりでも、水路を渡る橋の階段部分等で彼女達はどうしても遅れを取ってしまう感じだった。まぁ、歩き方にしろ何にしろ、そういう些細なところが去年学んだ部分かもしれない。
お店が立ち並ぶ3月22日通りでは、歩きながら写真を写す人はいるけれど、サン・マルコ広場の様に取り囲まれて撮影会(?)にはならなかった。こちらも広場に向かっているのが判ったのかもしれない。

2月3日 その1 へ TOP ページ へ 2月3日 その3 へ
サイトマップ へ 後日談 へ