2月3日 ヴェネツィア  その7

カフェ・クワードリ
サン・マルコ広場を出て、途中まで私もホテルに戻るつもりでいた。バウアーのあたりで私がUさんと話しながら歩いていたら、反対側から来た日本人の団体の観光客がびっくりして「日本語喋ってる!」って(苦笑)。「日本人ですから〜!」って答えたら、更にビックリしていたが、一緒に居たあちらのガイドの人がジロッて見たので、一応遠慮してそれ以上は余計なことは言わなかった。ここにもいた、心の狭い日本人。

時計のイラスト歩きながらふと時計を見ると2時半近かった。3時くらいにと約束をしていたので、ホテルに戻ってもすぐにサン・マルコ広場へ向かうことになる。それでは疲れるだけなので、UさんとMさん親子に話して、1人でカフェ・クワードリに向かうことにした。万が一彼女がまだ来ていなくても、広場の中をウロウロしていれば、簡単に待ち合わせの場所には行けるのだし。

コーヒーのイラストサン・マルコ広場には有名なカフェが2つある。サン・マルコ寺院に向かって右側がカフェ・フローリアン。1720年の開店以来、上流階級の人々が集まり、近代は各国の人々が集うカフェ。向かって左側にあるのが今回待ち合わせの場所としたカフェ・クワードリ。1775年にトルココーヒーを出す店として開店したそうだけれど、なかなか上客が入らず1830年とかなり時間が経ってから、フローリアンと同様な客が入り始めたとか。(参考データ:同朋舎出版『望遠郷』)今ではどちらも同じようだと言える。あとは好みの問題かな。公式サイトを見ると、フローリアンでは夕方6時くらいから「ホットチョコレートの会」が頻繁に行われていた。勿論、予約制だけれど。

最初、私はAさんはカフェの中に居るのかもしれないと思い、外から覗いてみた。仮装した、それらしき人は見当たらなかった。外のテーブルに居なかったら、カフェのウエイターにでも聞いてみるつもりでいた。広場の最前列の一番端っこに、写真に似たドレスを着た女性が1人座っていた。後ろ姿だけでは判らないので、前に回ってみた。「もしかしてAさんですか?」と声をかけたら、彼女の方もすぐに私と判ってくれた。

ついに出会えた
手紙を咥えたやぎあぁ、やっと出会えた1通のメールからこんな風な出会いが起きるなんて信じられないくらいだった。それも日本でなく、遙か遠くイタリアのヴェネツィアで考えただけでもちょっと素敵じゃない?
暫く彼女とおしゃべりを楽しむ。その後、Aさんのフランス人の彼、Sさんも紹介してもらった。SさんとAさんは英語で会話をしていたので、喋っている内容が筒抜け(笑)。別に悪いことを言っているのではないので、どうって事は無いけれども(^^)。ただ、私が日本人だということで、日本語で挨拶をしたかったらしく、Aさんに「なんて言うの?」って確認していたのには笑っちゃった。

その後、チョッピリ、Sさんからオノロケも聞かされた(^m^)Aさんとはカーニバルで出会ったとチラッと話してくれた。暫くして日本から同じくやって来たというAさんのお友達の女性Kさんも紹介してもらい、今度は女3人でおしゃべりを楽しんだ。Kさんもドレスは作った?とかって言っていたっけ。3人並んで座っているのでかなり目立つらしく、入れ代わり立ち代わり写真を撮りに人々がやってきた。私達も撮られるばかりでなく、出会った記念に写真をお互いのカメラで写していた。そうそう、撮影用に?Aさんの彼、Sさんも少々拝借した。

Aさんと Aさんの彼、Sさんと Aさん、私、Kさん
Aさんに会えました フランス人のSさんと 私達、日本人で〜す(右・Aさん、左・Kさん)

私は4日の昼間にはヴェネツィアを出て、ミラノに向かうけれど、Aさんたちはフィナーレの次の日にヴェネツィアを発つそうだ。私と入れ替わりに、とある旅行のサイトで私が見つけたのがきっかけであるけれど、手作りのドレスを持参してカーニバルに参加するという関西出身の女性がヴェネツィアに到着する。せっかく来たのだから、1人だけではなく、いろんな人と出会って交流するのもいいかなぁと思い、思い切ってAさんのことをメールで伝えてみた。すると是非会ってみたいとの返事。それをAさんにも伝え、間に入った私は居ないけれど、2人は会うことになった。お互いのドレスの写真は私経由でそれぞれ送信したので、多分問題はなく会えると思う。後日、聞いたところによると、すんなりと会えたそうで、その後交流も続いているらしい。

出来上がったプロの写真
暫くおしゃべりを楽しんでいたけれど、そろそろ写真を受取りにUさんがやって来るはずだった。Aさん達に断って席を立ち探しに行くと、ちょうどやって来たところだったので、そのまま回廊近くのテーブルについてコーヒーを頼んだ。Aさんと無事に会えて話が弾んでいたと話していたら、すでに普通の服に着替えたMさん親子もやって来た。揃ったので、Uさんがカメラマンのところに写真を取りに向かってくれた。すぐに戻るはずが、なかなか戻ってこない。後で事情を聞いたら、カメラマンの方の事情遅くなったそうだけれど、団体ツアー向けの他の仕事が急に入ってしまったり、私達用に写真の仕分け袋を取りに行ったりってことでスンナリ行かなかったとのこと。

全身像なので、まだこれは普通だ ウットリしている訳ではなく・・・内心恥ずかしかった 口元が引きつってる!当たり前じゃ〜!あ〜、恥ずかしかった
全身像 注:自分に酔っていません ブリブリなポーズですな

出来上がった写真を見ると、Mさん達の方が枚数が多かった。撮影にかけた時間は私の方が長かったような気がするのだけれど、私の方はあまりいい写真が無かったのかもしれない。それと、かなり他の人達が押し寄せてきていたので、人影が入ってしまったりもしたのだろう。まぁ、私は可能ならばまた来年も来るつもりではいるので、どうって事はないけれど。却ってMさん達の写真が多くて良かったかな?支払いは…確か3枚2000円程度だった記憶があるけれど、ハッキリとは覚えてない。それにしても…ま〜、なんて言うか〜、よくもこれだけブリブリのポーズを取れたものだと…(っていうか取らされたのが事実だけど)友人達のコメントが今から想像できて怖い…(^^;支払いは、またUさんが行って来てくれた。Mさん達は軽食を食べ始めていたし、私は私で、仮装した格好なので、写真を写す人達に囲まれてしまうと簡単に身動きできない場合もあるので。Aさんも私達が座っている間に通りかかって挨拶してくれたりもした。

暫しの休憩
そろそろ私は一旦ホテルに戻ることにした。ホテルを出てから一度もトイレにも行ってないし、何も食べていないし、動きっ放しだったのだ。ホテルに戻って、少し休まないと夜中まで続くパーティで体力が保たない。Mさん親子は、暫く買い物などを楽しむそうなので、私とUさんはホテルに戻ることにした。なんせドレスを脱ぐのにもUさんが居ないと1人では不可能だからだ。夜の仮面舞踏会へ出かける時間を再度Mさん達と確認して、サン・マルコ広場を後にした。

食事付のパーティではあるけれど、どうせ遅い時間まで食べることが出来ないのだし、朝食べただけなので、途中のバールでサンドウィッチを買ってもらった。外のウィンドーから選んで、私の代わりにUさんに入ってもらって買ってもらったのだった。なんせお店の入口は狭いので、ドレスを着た私が入ると他の人の邪魔になるからだ。ツナと野菜のサンド。それにしても、ウィンドー越しにドレス姿で選んでいるのを通りがかりの人達はジロジロ見ていた(^^;お人形じゃないんだから、そりゃ〜食べるわよ〜って内心思いながら、視線が合った人へはニッコリと愛想笑い。おいおい、いつもの私ならあり得ない微笑み。

部屋に入ると、まずはマスケラ(仮面)から外してソファに置く。マント、バッグと外し、上着の紐も緩めてもらう。ふ〜、まるで着物を脱ぐときと同じ感じだった。すっかり脱いで気楽なパジャマに着替えて手を洗って、サンドウィッチに齧り付く。でも、お腹が空いている割りには、全部は食べきれなかった。食べて1時間ほど横になって休むことにした。例え眠ることが出来なくても、横になった方が身体が休まるとUさんが勧めてくれたのだ。部屋に入る前にUさんがフロントに8時に水上タクシーを呼んでくれるように頼んでくれたので、あとは何も心配ないと思っていた。

ところが、肝心なことを横になってすぐに思い出した。仮面舞踏会のチケットを受け取ってなかったのだ。パーティの主催者からはメールで、宿泊先のホテルを連絡して欲しい、そこにチケットを届けておくからとのことだった。Uさんも念のため、電話で主催者の方には連絡を入れておいてくれた。なのに、ホテル側からは「チケットが届いてます」ともなんの知らせもなし。ましてや、仮装して歩いているのだから、ホテルの出入りではかなり目立っていたのだし。

電話のイラスト慌ててUさんが主催者の連絡先へ電話をしてくれた。最初は留守電になっていて、別の場所に掛け直すようにとの事だった。一瞬2人で「嫌な予感」と言葉を交わした。「まさか、詐欺じゃないわよね」って。代金の方はカードでの支払いだったので、すでに先方へは連絡済みだったし…。料金だけ引き落とされるのだろうか?Mさんの分も私がまとめて申し込んだから、引き落とされるとしたら2人分で10万ほど。

郵便配っているイラストでも、その疑惑もすぐに晴れたのでホッとした。掛け直すように指定された番号の方はすぐに繋がった。チケットがホテルに届いてないことを話すと「今、配って歩いている」とのこと。ま〜、いかにもイタリア式?それでも時間までに間に合うかどうか判らないので、念のためホテルにFAXを入れておくとの事だった。へ〜、そりゃ良心的ですこと。。やれやれ、一安心。

万が一、FAXが届いてなくても、これならば会場の宮殿に行っても、チケットが届かなかったと言って、予約した名前を告げれば入れるのだし。詐欺にあって、会場には誰も居なかったなんてことは少なくてもあり得ないと判っただけでも安心。安心したとたんに睡魔が襲ってきた。時間的にも時差ぼけの出る時なので、仮眠を取ることにした。暫し熟睡。

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