2月3日 ヴェネツィア  その8

いよいよリベンジへ?
2005年使用の豪華なマスケラ(仮面)時計のアラームの音で目が覚める。ちょっとの間だけれども熟睡した感じがする。身支度も左程時間を取らずに出来るので出かける30分ほど前に起きた。トイレに入って化粧を直し、ドレスをまた着せてもらう。デジカメの電池も万が一のことを考えて、新しいものに入れ換えた。そうすれば予備の電池は持たなくて済むし。いよいよあの夢のような世界へタイムスリップするときが迫ってきた今年はどんな風だろう?食事はどんなのが出るのだろう?どんな人と出会うのだろう?
Uさんは隣のMさんの身支度の手伝いをするということで、先に出ていった。私は、持ち物を再度確認して直接フロントへ向かった。ホテルの中はシンとして、誰1人として廊下ですれ違わない。8時前だからみんな夕食を食べに出払っているのだろう。

FAXのイラストパーティの主催者からはホテルにFAXが入ったはずなので、真っ先にフロントへ近寄り「FAX受け取っていると思うのですけれど…」と聞いてみた。万が一まだ届いてなければ、Uさんが出てきたときにそれなりに対処は出来るし、自分で出来ることはなんでもやらないと。スタッフからは「届いている」との返事。奥からFAXを持ってきてくれた。「パーティのチケットだから必要なの」と言うと肯いていた。当初の予定通り、Mさんのお母さんはパーティには行かないので、Mさんと2人で参加することになる。紙にざっと目を通すと間違いなく私とMさんの名前が記入されている。これで間違いない。ホッとした。
間もなくUさんと一緒にMさん親子が出てきた。UさんにFAXを既に受け取って内容を確認したことを伝えるとホッとした表情を見せていた。

水上タクシーで
ホテルに頼んでおいた水上タクシーは既に来て待っていた。このホテルも水路に面しているので、ホテルから直接タクシーに乗り込むことが出来るのだ。このホテルはフロントの左横の通路の突き当たりがタクシー乗り場だった。ガラスの扉を開けると小さな桟橋のような乗り場があって、そこからタクシーに乗り移る。

今回、「タクシーってこんなに大きかったっけ?」と思って眺めた。去年は1人で乗ったから?小さかったのか、それとも初めての体験で舞い上がっていて記憶が無いのか、定かではない。ただ、中に座らずに運転手さんの後ろに立って景色を眺めながら行った記憶はある。真っ暗なカナル・グランデ沿いに建つ建物から漏れてくる明かりや、パーティ会場の入口の飾りつけを見てワクワクしながら向かった記憶があった。今回はMさんと一緒なので、中に入って座って行った。

乗り移るときは、相変わらずドキドキもの。なんせタクシーは水に浮んでいるので揺れているし、外はもう真っ暗いし、ドレスで足元はよく見えないし。バッグを持つ手と、ドレスをたくし上げる手、水上タクシーの運転手さんに掴まる手と、あと1〜2本余計に手が欲しかったくらい(笑)乗り込んだ後は、Mさんとお互いにマスケラの羽を天井にぶつけて折ってしまわないように細心の注意を払って座って行った。
小さな細い水路を出て、カナル・グランデに出た。会場のピザーニ・モレッタ宮殿は、カナル・グランデ沿いに建っているのだ。去年はバレンタインのパーティだったので入口にハートのイルミネーションが光っていたけれど、今年はどんな風だろう?とちょっぴり期待していたけれど、特に何も無かった。

見覚えのある桟橋に横付けされると、すぐにスタッフが近寄ってきて、降りるのに手を貸してくれた。タクシー代は確か…50ユーロだったような記憶。乗るときに払ったのか、降りるときだったのかは記憶無し。ま〜いい加減な私。

会場の人々入口で名前を聞かれたので、2人の名前を告げると一覧表で確認され、その後、中に入るように案内された。中には既に仮装をした人々が沢山集まっていた。大きな集団で固まっていて、ちょっと中には入っていけそうもない感じが一瞬した。

まずは、着ているマントを脱いで預けるのが優先なので、去年クロークのあった一角へ向かった。トイレのそばだし、そこしかそう言った場所に出来るところは無いのだから。私が見当つけた通りのところがクロークになっていた。細長いテーブルが置かれていて、その向こうにオバサマ2人が座っている。マントを預けると引き換えの番号札を渡してくれたので、すぐにバッグにしまい込んだ。Mさんには、1人でもトイレに来れるようにと、場所を教えておいた。なんせ知らない場所へ行ったら、この点が一番大事なこと。パーティ会場は2階だけれど、階段を降りてすぐのところだから迷わなくて済む。去年は「トイレどこ?」からだったもんなぁと、チョッピリ思いに浸った。

会場で…
ワインと蝋燭などのイラスト食事会が始まる前に、1階ではシャンパンやジュース、カナッペ等、ちょっとしたおつまみなどが出されていた。みんなそのテーブルにワラワラとたむろっていた(笑)。さーっと見回しただけでは、やぱり東洋人は私達だけのようだった(後で他に居たのが判りましたが)。どこのパーティでも、こう言った形式なので、軽く何かを飲んだり摘んだりしながら、他の人達と打ち解けておしゃべりするきっかけになるので、Mさんに「中へ入っていって、なにか飲んだり摘んだりしよう」と誘ったけれど、「全体の雰囲気の写真を撮りたいから」と言って中に入ろうとしない。端っこで大人しくしているのでは、せっかくリベンジでここに来た意味はないし、喉も渇いたので、私は1人で中に入っていった。

やっぱり、彼女、圧倒されてしまったのかなぁ?と内心思った。「そんなことは無い」と言っていたけれど、言葉も喋れないし、日本でこういった形式のパーティなんて滅多にないのだから、まるっきり感じないわけは無いんじゃないかな?でも、せっかく来たのだから勇気を出して入り込んでいかなければなんの意味もないのだけど。私も中に入っていても、ほっぽり出して知らんぷりという訳にもいかないし、せっかくの体験なのだから、楽しんで欲しいしってことで、常に彼女のことは気にはなっていた。

チーズなどのイラストシャンパンはポンポン抜いてグラスに注いでいるのだけれど、ジュース等というソフトドリンクは無いのだろうかと見回すと、オレンジジュースらしきグラスを持っている女性を目にした。なんだ、あるじゃん、良かった〜。食事を食べていない空きっ腹の状態でアルコールを飲んだら、かなり廻ってしまうだろうし、そもそも私はアルコールは弱いのでジュースで十分なのだ。カメリエーレ(=ウエーター)のところまで言って「オレンジジュースを…」と頼んで注いでもらう。喉は渇いていたけれど、上品に?潤す程度に抑えていた。カナッペを見ると、どれもチーズが乗っている。う〜、やっぱり外国だ…。チーズの無いのを選び出して2つほど摘んだ。
周りを見ると殆どが男女のカップル。あとは数名のグループでワイワイ騒いでいる。黙っているのもつまらないので、側にいたカップルに話しかけて写真を写させてもらう。青い羽飾りがパッと人目を引く人だった。私がカメラを持って1人で居たので、長髪のカツラを被った男性が「一緒に写真を撮ろう」と寄ってきた。では…ということで写したけれど、相手はカメラを持っていず、私のにちゃっかりと収まっていた。その後なんやらカメラの操作方法を色々と聞いていたけれど、かといって私のために写してくれたわけじゃぁない。ま、会話の一環ね。

日焼けした肌と青い羽が目立っていました あの〜、ここを押すと・・・って説明している私 この奥様のマフが羨ましかったです
青の羽が目立っていました カメラの説明をしている私 上品な感じのフランス人?ご夫妻と

段々と私も端に移っていってMさんを側に手招きして、他の人と一緒に写真を撮ったら?と勧めた。隣にいたカップルに「一緒に写真入ってもらえますか?」とお願いして交互に写させてもらった。なんでもフランスから来たとか?奥様の持っていた毛皮のマフ(=毛皮や毛織物などを円筒状に作った防寒具。両端から手を入れて暖める。主に女性が用いる)が素敵で、私はずーっとそれを羨ましく見ていた。でも、日本では全く使わないしなぁ。手袋で十分。それに日常使いにしても、勿体ない。通勤ラッシュではダメにしてしまうのが目に見えている。

世話人、登場
いつのまにか、1人の男の人が側に寄ってきて話しかけてきた。気がついたら側にいたってところ。最初はギリシャがどうのこうのって言っていて、アテネ出身だと思い込んでいたのだけれど、話をよく聞いたら地元のヴェネチアンだった。私もいい加減にしか聞いてなかったのがいけなかったのだけれど、周りも賑やかだったので聞こえにくかったのも一因とさせてもらうことに(苦笑)。
ちょうどMさんが写真を写すので、階段の方へ行ってしまっているときだったので、女1人でポツンといると思ったのかもしれない。ま〜、そう言うところは気が利くと言うかなんて言うか、有り難い。日本じゃ絶対にあり得ないもの。彼の知り合い?らしい男性も一緒だったのだけれど、「どこから来たのか?」「仕事は何?」とかお決まりの質問攻め。私もよせばいいのに、イタリア人は外国人が言葉を間違えても寛大だろうと思って、片言のイタリア語で返事をしてみた。「日本人よ〜」というのは簡単なのだけれど、その後、「会社員」って言葉をど忘れしてしまった。アレ〜?なんだっけ?って思いつつ口から出たのは「教師」という単語。間髪をおかず「何を教えているの?」という質問に我に返った私。慌てて英語で言い直して訂正。うえ〜ん、付け焼き刃のイタリア語じゃぁダメだ。帰ったらしっかり勉強しなきゃ。イタリア語は習い始めたばかりだから、これから頑張って勉強するつもりだと言うとみんなで肯いていた。こりゃ〜、頑張らなきゃ。。

私、この時何を話していたんでしょ? ポーズは取るものよ〜ん! 現像するまで知らなかった〜アルレッキーノの表情
ロベルト氏と話す私 アルレッキーノ アルレッキーノと私

名前を聞くと「ロベルト」と返ってきた。へ〜、ロベルト氏かぁ。写真を写して戻ってきたMさんを紹介する。彼女も一緒に写真を写したりしていた。少し喋っているうちに、かのロベルト氏、私の発音がイマイチなのが気になったらしい(^^;「ロベルトはR」なんだよって巻き舌で発音できるまで直されてしまった(汗)。Rで始まる名前なのは判っていたので気をつけていたんだけどなぁ。日本人の苦手なRとLの発音だぁ。友人に呼ばれたロベルト氏、集団の中にまた戻っていった。

パーティの主催者側のスタッフも色々と仮装をしてお客の中を歩いてその場を盛り上げている。アルレッキーノという名で知られている道化の格好をした人が来たので、一緒に写真を写した。アルレッキーノは人々の合間を歩きながら、「そろそろ時間なので2階へ」と案内していた。

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