2月3日 ヴェネツィア  その9

宮殿の2階へ…
それじゃぁ、お腹も空いていることだし、早く行ってみようかと言うことになり、Mさんと2階へ向かう。ドアのところにいたスタッフに名前を聞かれたので答えると、テーブルの番号を教えてくれた。中に入ると、中央の大広間と、それに続く小部屋に、綺麗にセッティングされたテーブルが並んでいた。ナプキンのところにはそれぞれ名前の書いたカードが置いてあった。教わった番号のテーブルのところに行って名前のカードを探してみたけれど無いんも〜、いい加減だなぁと思いつつ、側のテーブルを順に見ていくと、隣の部屋にあった。良かった、席がキチンとあって。沢山人が入ってくる前に見つけられて良かった。みんなが席に着いているのに、いつまでもウロウロせずに済んだし。他の人達も結構探して歩いていたので、多分最初の予定とは場所を変更したのかもしれない。

各テーブルには長い蝋燭が灯され、シャンデリアにも蝋燭が灯されている。去年もそうだったけど、ホント、綺麗で感動。テーブルに座っているのも手持ちぶさたなので、大広間に再び戻ってみた。さっきまでは居なかった楽団が席に着いて、演奏の準備をしている。そのうちに、『男女のカップルの人達は』それぞれ男性にエスコートされて部屋に入って来た。う〜ん、同じ部屋に入るにしても、私やMさん、他の同性同士のグループとは大きな違いだ。よっしゃ〜!来年はエスコートしてくれる人を探して来るかぁ!と言いたいところだけれど、勉強すればなんとかなる言語と違ってそう簡単にはいかないし。とっても大きな課題が残ってしまった。

エスコートされて入ってくる人々 天井の絵 壁の絵
エスコートされて入ってくる人々 天井絵 壁の絵

人が揃ってきたので、Mさんと席に戻ることに。私と彼女の席が離れていたので、内緒で隣同士に変えてしまった。私はなんとかなるにしても、彼女が孤立してしまうのは可哀想だったので。席に着いて改めて部屋の天井画や壁の絵の素晴らしさに気がついた。去年は食事後のダンスや余興からの参加だったので、部屋の明かりはもう少し暗かった気がした。それに、ともかく去年は何も彼も圧倒されていて、じっくり周りを見回す余裕がなかったのも事実だ。

もう一組の日本人
同じテーブルに東洋人らしいご夫婦がいらした。私達が日本語で話していたので、向こうから話しかけてきてくれてお互いに日本人だと判った。色々と話を伺うと芦屋にお住まいだとか。ご主人はロータリー倶楽部の会員だそうで、我々一般ピープルと違ってセレブだそうな。

奥様の方が、私達がこのパーティの存在を何で知ったか興味を持って聞いてきたので、カーニバルの公式HPから申し込んだと話をしたら、ちょっぴり「アラ!」って変な顔をされた。自分達は5つ星のホテルからの案内でこのパーティに参加しているのにって感じであんまり面白くなかったのかもしれない。でも、同じテーブルに着いていたフランスからの?若いカップルもネットで申し込んだと聞いたとたんに、やや態度が変わった感じがした。
「あの〜、そういう差別は止めましょうよ」って内心思った。同じようなことをしているのに、ヨーロッパの人間がすればいかにも良いことのような基準判断。

私は謂れもなく差別されたり、馬鹿にされるのが大嫌い。まぁ、誰も好きな人はいないと思うけれど。で、内心カッチン!と来ていた。私もたまたま今年参加したと思われるのは癪に触ったので「去年も参加して面白かったので、また参加してみた」と話し、証拠としてデジカメのメモリー内の去年の写真も見せた。ささやかな抵抗(笑)プラス、なんにも知らないで来ているのだろうと思われるのも面白くないし、一応それなりに色々と調べているので(知識はあるので)馬鹿にしないでくださいねって言う意味を込めて「連絡をしてきたのはダニエリですか?グリッティですか?」と質問してみた。そうしたらかなり驚いた顔をしていた。なんで知っているの?って表情で。「この主催者はダニエリとグリッティ・パレスにレンタル衣装のアトリエを持っているのは、既に私は承知をしていましたから」と答えたら、少し考え直したらしく?その後は普通の穏やかな態度に変わっていった。

同じテーブルの人々
同じテーブルの他の人達は…私の右隣の熟年カップルの男性はニューヨークからで、パートナーの女性は豊満で艶やかなイタリア人。彼女のために遙々ニューヨークからやって来たそうだ。なんでもその日の朝にヴェネツィアに着いたそうなので、眠くて仕方ないよってこぼしていた。そんなお熱を上げている男性を尻目に彼女の方は携帯で「プロント?(=もしもし?)」と何度も長電話。「携帯にジェラシーを感じませんか?」とからかってみたら「う〜ん、相手は彼女の子供達だから仕方ないよ」と半分諦め状態。惚れた弱みというのだろうか?(笑)とても穏やかな男性で、私がニューヨークへはテニスの全米オープンを見に行きたいと思っていると話すと「是非見に来るべきだ!あれはとってもエキサイティングだから」と熱心に勧めてくれた。

もう一組は若いカップル。男性の方は日本へは出張で来たことがあると話していたけれど、日本側の受け手の接待があまり良くなかったらしい。来日時の食事の話になって、芦屋のご夫婦と私とで、アレコレ聞いてみたら「しゃぶしゃぶ」や「天ぷら」は知らないそうで、「ヘルシーだから」って理由で豆腐料理ばかりだったと嘆いていた。あら、お気の毒…。若い人なんだから、その辺も考えてあげなきゃねぇ。せっかくの和牛の素晴らしさを味わって欲しかったのに。「次回の出張の際は、是非しゃぶしゃぶと天ぷらはリクエストした方が良いですよ」と余計な?知恵を与えて笑いあった。

アメリカ人とイタリア人のカップル 仲のよい2人です 艶やかです
NYからの男性とパートナーのイタリア女性 仲のよいフランス人?カップル 仮面を取ったイタリア美女

会話の内容はかなりの部分をMさんに通訳した。ニューヨークから来た男性にも「彼女は英語が苦手なので、私が日本語に直しますので」と予め断りをしておいたので、中断してもすんなりとことは運んでいった。Mさんも「どうしてこのパーティの人達はフルフェイスの仮面を被った人がいないの?」と私に質問。ん〜、難しい質問。中にはこれ専門でモデルとして来る人もいるし、殆どがオリジナルの衣装だし、まぁ、なんて言うか、あのフルフェイスの人達と私達とでは、カーニバルの楽しみ方が違うのだとしか言い様がない。それに…この会場でフルフェイスの仮面だと食事が出来ないじゃない?(笑)NYの男性にもMさんが「彼女(Mさん)が『なぜこのパーティにはフルフェイスのマスクの人がいないの?』って聞いてきたので、私は『もしそういうマスクだったら食事が出来ないでしょ?』って答えた」とかい摘んで話したら「確かにそうだ!」と大きく肯きながら笑っていた。まぁ、そんな感じで、そこそこにコミュニケーションは取れていたから、去年よりは進歩したかな?

いよいよ、ディナー開始
話は前後するけれど、テーブルに着いたのが夜9時過ぎだった。テーブルのフォークとナイフを見るとコースで出てくるのは判った。これだけの人数だから、デザートまで出てくるのは日付が変わる頃になるだろうと思っていた。テーブルについて暫くすると、ヴェネツィアの象徴の有翼の獅子の仮装をした人が入ってきた。手には剣と聖書?を持っている。そんな小道具はそれほど重たくはないだろうけれど、獅子の仮面と、背中の羽は大層思いと思う。羽も羽がビッシリと付けられていたものだった。カーニバルが冬で良かったなぁと他人事ながら見ていた。夏場だったら暑くて恐ろしいに違いない。
獅子の後には、主催者の女性が女王様?に扮して現れた。その部屋中の人が、彼女の周りに集められて開催の挨拶。マイクもないので、声がよく聞こえないし、まだ私の英語力ではよく判らないのだけれど、一応聞いている振りはしていた。彼女達一行が出て行くとみなそれぞれまたテーブルで話しに花が咲いた。

重そうな仮装! 誰も話し聞いてなかったような?? お土産アップです
サン・マルコ?獅子の登場 女王様の挨拶 お土産(全体・左とアップ・右)

そうそう、テーブルには各人の名前のカードが置いてあったけれど、その他に女性のところには細長い箱が置いてあった。男性のところには、麻の袋。みんなで「これはなんだろうね?」と言い合いながら一斉に開けると、女性のはガラス細工のマドラー(?)男性のは、ワインのコルクだった。お土産付きのパーティだなんて感激。割らないように気をつけて持ってこなきゃって思って眺めた。ところで、どうしてワインの栓なのだろう?何か謂れがあるのかもしれない。

白ワインと水がそれぞれグラスに注がれ、暫くすると前菜が運ばれてきた。ヴェネツィアらしくシーフード。ん〜!小エビが美味!感激しながら食べ始めた。本当は出された料理は全て写真を写してきたかったのが本音。でも、なんだかそんなことをすると、「お上りさん」丸出しになるし、「なんだ?あの東洋人は?」って思われたくもないのでグッと我慢。(私は結構見栄張りかもしれない…)そういう事情でディナーの写真はありませんので、あしからず。

前菜の後はスープコンソメ仕立てあ〜、幸せ…。贅沢を言えば、もっと料理と料理の間隔をあまり空けないで給仕して欲しいってところ。でも、これだけの人数がいるから仕方ないか…。次がラビオリ。お腹が空いているとは言え、あまり沢山食べると最後のデザートまで入らなくなるので、かなり加減して取り分けてもらった。なんせイタリアはドルチェ(デザート)の美味しい国だから、いくら甘いものは別腹?とは言っても、やっと食べる状態では十分には味わえないし。しかし…これも美味しかった。料理と料理の合間の時間には、道化のパフォーマンスをする人達が入れ替り立ち替り入ってきて、我々を飽きさせないようにしていた。
ラビオリが出された後、海の精の仮装をした女性達が、なんだか銀のプレートを持ったカメリエーレ(ウエイター)を従えて入ってきた。テーブルの数だけそのプレートはあった。プレート毎にカメリエーレ達が側に寄ってきたので、覗き込むと、大きなヒラメが乗っていた。これからこれを調理して出しますという意味らしい。蝋燭とフルーツでヒラメは綺麗にデコレーションしてあった。フム…そうなるとメインディッシュはシーフードかぁ。如何にもヴェネツィアらしいと言えばらしいけれど、四旬節には肉絶ちをするのだから、メインは肉料理かと思っていた。でも、海の幸が豊富なこの地ならではの料理だし、どんな風に出てくるか楽しみだった。ヒラメが今見せられたということは、またちょっと時間かかることを意味する。その時点で既に11時近かった。

被っているのはベールです。網ではありません。 みんなが注目!早く料理してね。 飾りのフルーツはどうしたんだろ?
海の精? 何を運んできたのかしら? 大きなヒラメです。
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