2月3日 ヴェネツィア  その10

次から次へと…
次に入ってきたのが、グラスハープの演奏者達。ウットリするような心が洗われるような心地になった。その余韻に浸る間もなく、今度は道化が2人入ってきた。入れ代わり立ち代わりで飽きる暇がない。パントマイムをしたり、2人でアクロバットや、私のテーブルの若い男性を引っ張って行き、「絶対に動かないように」と注意をして、彼の前後を棍棒を投げ合うパフォーマンスも。かなり賑やかだった。

グラスハープの演奏者 アンドレ・アガシではありません アクロバット?この後飛び降りました 世界共通ね、このネタ。
グラスハープの演奏 アクロバット? ぬいぐるみにお説教?アルレッキーノ

彼らが出て行くと、メインディッシュの登場。軽く蒸して火を通し、あっさりとしたソースを絡めたものだったような記憶がある。ともかく表現力が乏しくて申し訳ないのだけれど、美味しかったとしか言い様がない。デザートはレアチーズケーキ。チーズが苦手な私としては物凄く残念だったけれど、半分程食べた。そのくらい美味しかったのだ。
デザートを食べていたら、今度はアルレッキーノが登場。手には縫いぐるみを持っている。クルクルと動かしてまるで生きているかのように見せている。宥めたり、怒ったり、殴りつけてみたりとかなり楽しい。この手のものは世界共通なんだなと思った。この時点ですでに12時を廻っていた

芦屋のご夫妻は食事も済んだので、途中で帰るという。これからワルツなどのダンスタイムなのに。食事も済んだので、やっとトイレに行けそうな感じだった。この宮殿に来てから全然行ってないし、ちょっと外の空気も吸いたかった。トイレに行くことをMさんに断って、トイレに向かった。

不思議な出会い
下に降りると人が殆どいないので、空気が少しひんやりして気持ちいい。ちょっと2階は暑くなりつつあった。幸いなことに?トイレは空いていた。今年は去年のような失敗(クリックするとその話へ)もしなかったけれど、やっぱり骨入のペチコートを着ているので大層苦労したのは変わらない。特に今年のドレスはスカートの部分がかなり膨らんでいるので、ドアを開け閉めするのもかなり気を使った。万が一にも挟んでしまったら破けてしまうし。

パメラ(左)と私四苦八苦して外に出ると、ピンクのドレスを着た可愛らしい女性(写真・左)が不安そうに見つめて立っていた。「とっても大変よぉ」と脅してみると「やっぱり〜?」と2人で笑いあってしまった。一旦ドアを閉めようとしたのに、何故かまた顔を出したので「どうしたの?」と声をかけたら「ねぇ、どこから来たの?」と質問してきた。「私は日本人よ。東京から来たの」と言うと目を大きく見開いて「え〜!ホント〜!私、パメラ。メキシコ出身なの、でも私の曾おじいさんは日本人なのよ
そう話を聞いて私の方がビックリ。確かに彼女の顔立ちの中には少しばかり東洋的な顔立ちの部分もあるような気がする。このまま話し込むと彼女がなかなかトイレに入れず可哀想なので、一旦話を中断して席に戻った。席に戻りながら、遙か遠い昔にメキシコへ移民していった日本人の末裔とヴェネツィアのカーニバルで出会うなんて夢にも思わなかった。彼女も本能的に何かを感じたのだろうか?だから、わざわざ一旦閉めかけたドアを開けてまで、私にどこから来たのか質問してきたのだろう。(後日談〜出会った人々〜へ)

席に戻ると、私の席にはかのロベルト氏がちゃっかり座っていた。Mさん曰く「私を探しに来た?」とのこと。ん〜、英語があまり判らない彼女だからなぁ、ホント?芦屋のご夫妻は、これで帰るというので、一緒にパーティに参加した縁もあるし、私の方が年下だしってことで、広間のドアのところで見送りの挨拶をして別れた。日程を聞くと同じ日にミラノから日本へ帰るそうなので、クラスは違えども同じ飛行機のような予感がしていた。入ってすぐ右手の小部屋に人がなんやら集まっているのでそちらを覗いてから席に戻ることにした。Mさんはロベルト氏が一緒に居ることだし、まぁ、言葉が判らなくても、ジェスチャーでなんとかするんじゃないかな?と思って、少し安心していられた。

小部屋にはパーティ中に専門のカメラマンが写した写真が並べられ、販売のために注文を取っていた。見本のアルバムもあったけれど、人が沢山群がっているので、なかなか見ることは出来なかった。それでも、今を逃すと後で見れるとも限らないので、少し待ってみることにした。DVDの販売もあるらしい。見ていたら、ロベルト氏がすーっと隣にやってきた。私を探しに来たらしい。ということはMさん1人?ちょっと心配なので、私はアルバムをチェックしてから席に向かうので、彼女と一緒にいてあげてとお願いした。すると快く了解してくれたので、パラパラとだけれど見て自分の写真を探し出せた。しかし…A5サイズの写真だけれど、高い。Mさんの元へ向かう際にロベルト氏が私に「ここの写真は高くてつまらないから、よした方がいいよ」と言い残していったけど、ホントにそうだった。まぁ、今年はそこそこに写真を写しているので、買わないことにして、席へ向かったけれど、席にはもう誰も居なかった。

ダンスデビュー
大広間ではダンスが始まっていた。まずは人々が2列になって手をつないで高く掲げ、その間を順々に人々が潜っていた。私もその列に入ろうかと思ったけれど、まずはMさんの居場所を確かめたかったし、私の仮面にはかなり大きな羽が付いているので、潜るのは至難の業だと思って断念。とりあえず写真だけは何枚か写したけれど。

踊る人々 踊る人々 Mさんのダンスデビュー
列になって踊る人々 踊る人々 Mさんのダンスデビュー

写し終えたと思ったら、すぐにワルツタイム。Mさんは…というとようやく見つけた。ロベルト氏と組んでダンスデビューしていたなんてラッキーな人なんでしょ!初めて来たのに恵まれていると思ったくらい。それにしても、ああいう風にエスコートしてくれる人がいてホントに良かった。去年の私は、確かにリカルドという相手をしてくれた人もいたけれど、彼の場合はスタッフの1人でもあったので、ダンスは誘ってくれなかったし。Mさんの踊っている姿を何枚か写してあげたので、彼女は大層喜んでいた。Mさんと踊り終わると、ロベルト氏は今度は別の女性と踊っていた。いいな〜と思って見ていたら、ついに私にも別の人からお誘いがあった

今回の旅行の寸前に1ヶ月ほど付け焼き刃でワルツのステップは習ってきた。果たしてそれが通用するかどうか甚だ不安だった。「相手に合わせるように」との事だったけれど、いざ踊り始めたら、「あれ?」ってことの連発。ステップが違う。曲はワルツなのに。ま、今更どうなるわけでもないので、開き直って適当に足をぶつけたりしながらも1曲ごまかし通した。まぁ、手を置く位置などは、正しい場所に置いているので見た目では判らないだろうし。おしまいの挨拶も膝を軽く曲げて、お姫様らしく?挨拶してみた。一応踊っていただいたので、お礼も兼ねて(笑)。まぁ、出来としては良くないけれど、ともかくダンスデビュー出来たので大層嬉しかった。写真も撮ってもらったし、一応リベンジは果たせたかな?

私もデビューしました ロベルト氏とのラストワルツ 考えていることは転ばないようにしなきゃ・・・でした
ダンスデビューしました ロベルト氏とのラストワルツ 形だけはサマになってますか?

次の曲が終わってやっとロベルト氏が戻ってきた。なんでも一緒に踊っていた女性はイギリスのテレビ局BBCの人だとかで、毎年来ていて顔見知りだとか。「せっかく戻ってきたから、次の曲は一緒に踊ろう」と誘ってくれたのだけれど、始まりが遅かったせいか?ワルツタイムはもうおしまい。演奏者達は片づけ始めている。「もう1曲だけ追加で演奏してくれるように話してくる」と言って掛け合ってくれたけれど、結局ダメ。それでも「ラストワルツを踊ろう」と曲は彼が口ずさんでくれて一緒に踊った。途中「Are you OK?(準備はいいかい?)」と聞かれたのだけれど、何がOKなのか判らないまま適当に「Yes」って答えたら、グルグルと回されて大変だった。まったくも〜、こっちはドレスの裾を踏ん付けて転ぶんじゃないかとドキドキものだったのに、彼はふざけて遊んだらしい。

ディスコ・タイム
下のフロアではディスコタイムが始まっているので、そちらに行こうと誘われて3人で下に降りていった。ディスコのテーマは「カーニバル」ということで、リオのカーニバルの格好をしたダンサーが出てきた。クジャクの羽の飾りが物凄く人目を惹くと同時に過激なほど露出度の高いコスチュームだった。それを見て、う〜ん、同じカーニバルでも私はリオのカーニバルにはとてもじゃないけれど参加は出来ないと思った。なんせ体型には無理があるし、年齢も考えないと…。
でも、ディスコタイムというよりもおしゃべりをしている人の方が多かった。踊っているのはダンサーとその近くの人達だけって感じだった。

無駄肉のないナイズバディ! この人はひょうきんな人でした 3人の美女
リオのカーニバルの衣装のダンサー 頭の羽を運ぶスタッフ パメラ(左)と友人達

フロアーを見回すと、友達と一緒にいるパメラを見つけた。向こうも手を振っている。これも何かの縁かもしれない。そう思って、側に寄って少しおしゃべり。彼女曰く、日本の血を引いているけれど、まだ一度も日本へ来たことがないとか。私は是非、日本へ一度来るべきだと勧める。折角だから記念にみんなで写真を撮ろうということになって、交互にカメラに収まった。どちらともなく、「メールアドレス教えて」って事になった。お互いにペンは持ってなかったけれど、クロークのオバサマ達ならば持っているだろうと言うことで借りに行き、アドレスを交換してきた。

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