2月3日 ヴェネツィア  その11

カーニバルの期間限定のお菓子
Mさんのところに戻りながら、端のテーブルに、なんやらお菓子とコーヒーカップが出されていたのを見つけた。彼女に「お菓子とコーヒーがあるのよ」って言ったら、「まだいい」とのことだったけれど、私は食い意地が張っている?のと「お菓子は別腹?」って事で食べに行った。去年カーニバルの時にだけ食べられるお菓子を実際に食べたので、また食べたかったし、帰ってきてからは、その食べたものとはまた違うお菓子があると知ったので興味もかなりあった。見るとドーナツ状のお菓子と、薄い大きなパイ生地のもの。あ〜、このパイ生地のが話しに聞いていた「キアッキエレ」なんだなぁと思って見た。ドーナツ状のは去年食べたものと同じ。キアッキエレは1枚がちょっと大きめなので、食べると絶対に真ん中辺りで折れてしまって落としてしまうのは目に見えている。現にボロボロとこぼしながら食べている男の人も目にした。
(外国では男の人もよくお菓子を食べているのを目にする。人のことは言えないけれど、朝っぱらからタルトやドーナツを食べている人が多い。日本とはそこが違う点)。

いや〜、ホントに美味しいお菓子です 大胆にかじりついていました 実は、カスタノーレの粉砂糖が口の周りについてました(笑)
カスタノーレ(左)とキアッキエレ(右) キアッキエレを食べている女性 この男性はカスタノーレを食べてます

私としては、ボロボロこぼすのはイヤだったけれど、どうしても味見したいしって思ってプレートの中でキアッキエレの端っこを持ち、反対側の端っこをプレートに押しつけて半分に折って食べた。パイ生地だから当然だけれどサクサクしていてほんのり甘い。側にいた人も、私と同じような事を思っていたらしく?私が折った残りの半分をすぐに摘んで食べてしまった。あらら、残念。かといって、もう1枚食べるのも・・・。とりあえず、コーヒーでも飲もうしていたら、またもやロベルト氏がそばにやってきた。彼もお菓子を食べに来たのだ。私にドーナツ状のお菓子をしきりに勧める。「これはカーニバルの間だけ食べるお菓子なんでしょ?」って確認したら「そうだ」と言う。だから是非食べるべきだと。ほほ〜、そりゃ〜、食べる大義名分?が出来た訳で、早速パクつく。その時はうっかりとドーナツ状のお菓子の名前を聞くのを忘れてしまったけれど、帰国後、ローマ出身のイタリア語の先生に聞いたら「カスタノーレ」と教えてくれた。ただし、地方によって微妙に呼び方が違うかもよとの事だったけれど。

「君は日本人らしくないね」
お菓子の名前を聞くのを忘れてしまったのは、別件でロベルト氏に質問されたからだった。「日本の女性は、個人的なことを聞いたり、意見を聞くと、なんですぐに『秘密』って答えるのか?」って言うのがその内容。ありゃ〜。難しい質問だわね。。人によっては「じらす」のが目的な人もいるし…。でも、それを正直に言うのもなんだし、さらに恥ずかしながら「じらす」って英語の単語も判らなかったし…。さて、困った。でも、質問に答える前に、突っ込んでみたくなったので「それはあなたの過去の恋人のこと?」って聞いてみたら「そうだ」とすんなり。あ〜、そうですか…。まぁ、他人の過去の恋の話を聞いても仕方ないので、それ以上は突っ込むのを止めた。
で、肝心の答えだけれど、私も一応『女の端くれ』であるから、駆け引きなどについては黙っているのが一番だと思ったので、日本人の風習や考え方のせいにしてしまった。つまり、日本では女性は自分の考えや意見を正直に言うのは、あまりいいことじゃないと考えられているから、って答えてみた。それで納得してくれればいいなぁと思いつつ。意外にもそれで納得してくれた。更にその後、こう言われた。「君は日本人らしくないね」って。「何故?」と今度は私から質問したら「物事をハッキリ言うから」って答えだった。う〜〜ん、褒めているのか、日本女性としての情緒に欠けるということで、けなしているのか、その辺は微妙…

その後いきなり「来年も来るの?」と聞かれた。「出来れば来たいけど、まだ判らない」と答えたら「電話番号とメールアドレスを教えておくから」って事で、またもクロークのオバサマのところへ。パメラと行ったときは、なかなかペンを貸してくれなかったのに、今度はスンナリ。地元の人間のすることには叶わないなぁ。
メモを受け取りながら「もし、来年来たら、エスコートしてくれるの?」って聞いてみた。一応、女として社交辞令でもそんな風に聞いてみるべきなんだろうな?って思ったからの質問だけど。答えは「勿論」とのこと。
で…更に「ダンスも教えてくれるの?じゃぁ、英語、もっと勉強しなきゃ」って言ったら「勿論、ダンスも教えてあげるよ。あ、英語もそうだけど、イタリア語も勉強しておいで」と余計な一言まで言われた(^^;ぶぅぶぅ!そんなこと言われなくても判ってますって。全く一言多いんだから。
クロークのところから見たMさんは…と言うと、木の実ナナを連想させる女性と身振り手振りでコミュニケーションを図っていた。あ、こりゃ〜、いい方向に向かっているなぁと思いつつ見ていた。

ボディランゲージがある! 楽しんできました
コミュニケーションを図っているMさん 楽しかったです!(Mさんと・・・)


宮殿を後にする
段々と音楽が大きくなって賑やかになってきたので、周りの人達が踊り始めた。ちょっと疲れの出てきたMさんは階段に座ってフロアーを眺め始めた。隣にはロベルト氏が座って面倒を見てくれている。私も周りの人に誘われて適当に踊ってみたけれど、人いきれで暑くなってしまったので、階段の2人のところへ向かった。そこは少しだけ涼しかった。ロベルト氏が座るスペースを開けてくれたので、彼を真ん中に挟んで3人で座って涼みながら暫くの間、眺めていた。

もうそろそろ帰る時間かなぁと思っていたら、耳もとでロベルト氏が「Mさんは疲れているみたいだからそろそろ帰る?」って聞いてきた。「そうした方がいいみたい」と答えたら「ホテルはアラだよね?ちょっとタクシーが来ているか先に行って見てみるから、出入り口のところまで2人でおいで」と言ってくれた。人々の合間をぬって2人で行くと「ちょうど来ているから、他の人に乗られないうちに早く」と急かされた。宮殿の桟橋で、パーティでお世話になったお礼を言って慌ただしく別れた。行き先のホテル名は既に伝わっているので、そのまま奥に乗り込んだ。時間は1時半過ぎ。タクシーの中でMさんに「どうだった?」と聞いてみたら「楽しかった」とのことだったので、ホッとした。私も至らないところがあっただろうけれども…。

それにしても、別れ際慌ただしかったので、充分にこちらの感謝の気持ちはロベルト氏に伝わったのかしら?と気になってきた。でも、ホテルをチェックアウトするのは11時だけれど、その時間は「まだ寝ているよ」って言っていたので、お礼の電話も出来ない。まぁ、ミラノから電話してもいいことだけれど…。
おしゃべりをしていると、間もなくホテルに着いた。水上タクシーの運転手さんが、ホテルのドアを開けてくれた。お金を払ってロビーに入ると、フロントの人に「部屋の番号は?」って聞かれた。仮装して仮面を着けているから聞かれても仕方ない。今更外すのも面倒なので、そのまま部屋番号と「友人は部屋に居るから」と答えたら、そのまま通してくれた。
Mさんとは彼女たちの部屋の前で別れ、私はその先の自分とUさんの部屋に向かった。ノックをするとすぐに鍵を開けて出てきてくれた。部屋に入るとすぐにドレスを脱ぎ始めた。これからお風呂入るのも面倒なので、顔と手を洗って、去年と同様にまずは寝ることにした。朝起きてから、シャワーを浴びて髪の毛も乾かせばいいのだし。そのために10時に衣装を返しに向かうって決めたんだし。

Uさんは私が2年連続でカーニバルに来た目的を知っているので、「リベンジ出来た?ダンスは踊ったの?」と聞いてきた。うん、今年は、なんとかそれなりに?会話も出来たし、ダンスデビューも『とりあえずした』ことだし、リベンジは出来たと思うと答えた。その答えを聞いて「良かったじゃない、1年かけた甲斐があったのね、じゃぁ、早く寝なさいね」と言ってくれた。ホント良かったと思う。ベッドに入ると、ホッとして気が緩んだせいか、あっと言う間に眠りに入っていった。

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