3月8日  シェリムアップ

【東洋のモナリザに会いに行く】
郊外のバンテアイ・スレイに向かった。シェリムアップから北東に約40kmのところにある遺跡。「女の砦」と言う意味の寺院だとか、名前が凄い。でも、ここには「東洋のモナリザ」がいる。
道路は舗装されていないところばかりだった。中には通れるかな?と言う感じの壊れかけた橋も。タイヤの幅だけのわずかな鉄板の上を通った。乗っている方もヒヤヒヤもの。フロントガラス越しに見ない方が怖さが判らない分、ある意味幸せだったかも。それにしても、この辺りの土は赤い土その色は「ビルマの竪琴」の映画のワンシーンを思い浮かべさせた

寺院の入り口には、お決まりのお土産売りの子供たちが群がっていた。殆どの子供がしつこいけれども、それはそれで生活のためだから、仕方ない。だが、一人だけ感じのよい少年がいた。彼から葉書と小冊子を買って、一緒に写真を写した。

967年頃に作られたバンテアイ・スレイ。ちょっと見は日本の神社っぽい。参道が伸びて、その先は木々に囲まれている。初っぱなから凄い。東門のレリーフを見ると物凄く細かい。ガイドブックに書いてある、ラクシュミー(ヴィヌシュ神の妻)に象が聖水をかけている図はよく見ないと判らないけれど、素晴らしい。あっちこっちといくら見ても見飽きない。

バンテアイ・スレイ 象に聖水をかけられているラクシュミー 鼻の欠けてしまったデバダー
バンテアイ・スレイ 象に聖水をかけられているラクシュミー 鼻の欠けてしまったデバダー

「東洋のモナリザ」のある建物に近寄る。残念なことに鼻の部分が欠けてしまっているデバダーも。首をちょっと左の型の方に傾けている。もったいないなぁ〜。

【そして…ついに対面】
そしてその隣には「東洋のモナリザ」が。まずは斜めから写真に収める。うん、こちらは、完全に残っている神秘的な柔らかな微笑み。頬の柔らかそうなふくらみ。体つきもしなやかで、柔らかい感じで思わず触れてしまいたくなる。正面から見ると、こちらは右肩の方へ首をかしげている。でも、個人的趣味からいうと、斜めから見た角度が好き。
頭上にはナーガガルーダの彫刻、その他、ヒンドゥーの神々。みなクジャクや、象など、それぞれの神の使いに乗っている。帰りがけに、ナラシンハという半人半獅子の守り神と同じポーズで写真に納まる。さ〜て、私とどっちが怖い?(笑)

東洋のモナリザ 頭の沢山ある蛇神 ナーガ 半人半獅子の守り神と私
東洋のモナリザ(全身像は写真館へ 頭の沢山ある蛇神 ナーガ どっちが怖い?

【ロリュオス遺跡群めぐり
この後、再びバスに乗り、ロリュオス遺跡群に向かう。アンコールの遺跡群の中では古いほうに属する。
ロレイは893年。屋根には草が生えていて、荒れるに任せているって感じ。

プリア・コーは879年頃の建築。「聖なる牛」という意味のアンコール遺跡群最古の寺院。「聖なる牛」というだけあって、シヴァ神の乗り物の牛「ナンディン」があった。

バコンは881年。ここで激しいスコールに見舞われてしまう。慌てて建物の下に駆け込んだ。そこには僧侶と子供たちがいた。バスを降りた場所からはかなり離れているので、そのまま暫く小やみになるのを待つことにした。髪の毛の短い一人の女の子が私にプルメリアの花を1輪積んできて、髪に差してくれた。私の髪の毛が長いので、いじってみたかったらしい。嬉しそうに暫く結い上げたりとアレコレやっていた。やっぱり、何処の国の女の子も一緒だと思う。雨が止んだので、写真だけ撮って、バスへ戻った。
ロリュオス遺跡群は確かに古いけど、私にとってはあまり感慨深いものではなかった。

ロレイ プリア・コー バコン
ロレイ プリア・コー バコン

【トンレサップ湖 クルージング?】
前日と夕方のスケジュールを入れ換えたので、夕方からはトンレサップ湖へ向かった。東南アジア最大の湖である。湖までの道路は全く舗装されていない。乗っていてかなり揺れるどころか、席から放り出されそうな感じだった。あちこちぶつけて痛かった。雨期になると、今、通っている道路は水没してしまうので、舗装しても無駄なためしてないそうだ。高床式の家が道路に面して並んでいるが、どれも簡単な小屋という感じだった。かなり走っていくと急に店?らしき建物が並んでいるところに来た。ここでバスから降りた。

小舟に乗り換える。辺りは魚の腐った臭いと薫製にした臭いが混じっている。人によっては具合の悪くなりそうな臭いだった。この湖には水上生活者が沢山いるそうだ。その家々を見に行くのだ。一応、エンジン付きのボートに乗る。「クルージング」と日程表に書いてあったけど、そんな意味からは遙かに遠い状態。天井に覆いがしてあるので、スコールにあっても大丈夫?だろう。椅子が置いてあるので、そこに腰かける。
船着き場は、市場の荷物が集まる場所らしく?建物と船がごった返している。船と船がぶつかりそうになって、怖い。水は濁っていて、深さはどのくらいあるのか判らない。万が一のことを考えただけでも恐ろしい。船着き場の喧噪を抜け出すと、今度は葦の茂った水路の中を船は進んでいく。

【ここ、ホントに湖なの?】トンレサップ湖
突然、目の前が開ける。その先は水平線が見える。ここは湖なんでしょ?って思わず疑いたくなる光景が広がっている。海と異なるのは押し寄せる波が有るか無いかの違いだけって感じ。遙か先を大型の船が横切っていく。あのくらい大きければ乗っていて安心なのになぁって思って眺める。ふと横を見ると、船の上に家が建っている。浮かんでいる家だ。沖合にもいくつか見える。

【水洗トイレ?】
しばらく湖を進むと、お土産屋兼水上動物園?があった。ペリカンなどが囲いの中にいた。なんの為にここに動物がいるのかは謎。そこで下ろされる。大きな筏の上に建物が建てられている。なんだか歩くのも怪しげな足つきになってしまう。さっきからトイレに行ってないので、ここで済ませることにした。さっきの船着き場にもトイレは無かったし、こういった水上では、百聞は一見に如かずってことで、入ってみることにした。え?勿論!『天然の』水洗に決まっているでしょ!(笑)それにしても・・・こういうのを見てしまうと、早く陸に上がりたかった。落ちたら、何もかも一緒だし…。考えただけでも動悸がしてくる。

やっと帰路につく。またもや、水路の中を通り、船着き場へ。その近くの家では、子供たちが水の中に飛び込んで遊んでいた。お腹壊さないのかなぁ?って思ったけれど、慣れちゃっているのかも。

バスに乗り換えるとホッとした。緊張感が一気に緩んだ。「地に足がつく」ってことわざの由来も納得できる。安心したせいか?暑さによる疲れからか?睡魔が襲ってくるけれども、暫くの間悪路に邪魔をされる。湖を抜ける頃、辺りは闇に包まれてしまった。その後の記憶は…ない。気がついたらホテルだった。

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