9月20日 ウィンブルドン → ロンドン

サウス・フィールド駅この日の午前中は、私の希望を通してもらう日だった。朝から地下鉄に乗り、ローンテニスクラブのあるウィンブルドンへ向かった。ちょっと乗っている距離は長いけれど、一本で行けるので、一度乗ってしまえば楽だった。サウスフィールド駅が最寄り駅。あのテニス世界四大大会の一つである、ウィンブルドン大会が行われるところとしては、拍子抜けするほど田舎だった。駅も小さくて、こんな状態であの試合中の人間を捌けるのだろうか?って疑問に思えるくらいだった。お店も殆どない。行くまでの道のりも単純で、駅からまっすぐ一本道で行けた。
駅前にあったお店を覗くと、『Wimbledon』と刺繍してあるTシャツが目に入った。白地に白の刺繍と、黒地に金の刺繍。どちらも生地がしっかりしているし、見た目もそれぞれ良くて、結局2枚とも買ってしまった。ここで時間を食ってしまってもいけないので、ボチボチ向かうことにした。途中、大きな公園が左手に広がっている。試合開催中は、ここは駐車場になってしまうのを空撮写真で何回か見ている。そして…その先には、憧れのローン・テニス・クラブがある!

【テニスの聖地】
とうとう、念願のウィンブルドンに来た。本当ならば試合開催中に来たいのだけれど、6月末からという休むに休み辛い、微妙な時期なのでなかなか難しい。ちなみに、今回は敬老の日の連休を利用してやって来ている。テニス博物館がここにはあるので、早速中に入る。テニスの歴史、ウエアの写真、過去使用されていたラケットなどが展示してあった。勿論歴代チャンピオンの名前もあった。一番見たかったものは、ガラス張りのケースの中にあった。優勝カップだ。選手たちが夢にまで見るカップがそこにあった。なんて大きくて綺麗なんだろう!

テニスの聖地 看板 優勝カップ
テニスの聖地 見て! 優勝カップ

また、博物館の一角に、騙し絵のように、まるで自分が選手のロッカールームに居るかのように見えるベンチがあった。勿論、そこに座って写真を撮ってきた。一通り見終わった後、客席の上の方からセンターコートを見れるようになっていた。あの、激しい闘いでボロボロになってしまう芝生は2か月半経ったらどんなのだろう?と思いつつ、眺めると、そこは、殆ど緑の芝生が復活していたセンターコートがあった。あの熱戦の日々の為に管理されているセンターコート。それも立てるのはホンの一握りの選手だけ。本音を言えば、高い位置から見るだけでなく、同じコートの高さに立ちたかった端っこでいいから、その芝に触れてみたかった。でも、それは叶わぬ願い。見れただけでも・・・と諦めた。

ロッカールームにいるみたい 憧れのセンター・コート
気分は選手? 憧れのセンター・コート

【グッズを少々…】
ショップがあったので、Tシャツ数枚とキーホルダーを買ってきた。チャンピオン達の絵はがきや、試合中に選手達が使うあの、タオルも売っていた。タオルはかなりいい値段だったし、厚みがあるのでスーツケースの中で場所を取るので買わなかった。今思うと、買っておけば良かったのだけれども。他には、あのグリーンと紫のネクタイなどもあった。テニスグッズだけでなく、あの2色の色を使ったグッズが沢山あった。

私が行った時は、ちょうど新しくNo.1コートを造っている最中だった。あの、丸みのある観客席がおおよそ形作られていた。本当は、もっと中をあちこち見て回りたかったのだけれど、一人じゃないので諦めて、また市内に向かった。それにしても、あの辺りの家は、可愛らしい造りの家が多かった。道路に面して庭があって、どの家もキレイに庭が管理されていた。また・・・いつかここには来るぞ〜って心に誓った

【大英博物館】
再び電車に乗って、今度は2人の希望の大英博物館へ。本当は半日では見切れないのだけれど、ポイントだけ押さえてみることにした(何がポイント?って突っ込まれそうですが・・・)やっぱり目を引くのは、ギリシャやエジプト部門。特にエジプト部門は、ヒエログリフ解読のきっかけとなった、『ロゼッタ・ストーン』があるし。

外国の博物館には初めて入ったので、まず、その内部の広さにビックリした。各展示室の展示スペースがゆったりしていることは、日本の場合と比べると格段に違う。椅子に座って、展示物を暫く眺めることも出来る。それと、何よりも驚いたのは館内の撮影が禁止されていないことだった。撮影に関しては賛否両論があると思う。でも、私は少なくてもフラッシュ禁止ならば、撮影は許可されてもいいんじゃないかと思っている。フラッシュは展示物を痛める可能性があるけれども、ただの撮影ならばその可能性はないし。それに、何よりも写したものがその人の一生の宝物になるかもしれないし、その写真を見た別の人がまた訪れるきっかけとなるかもしれないのだ。入館者が増えるって事は、その収益の一部が修復費などに充てられるし・・・って『風が吹くと桶やが儲かる』式の発想なのだけれど。

大英博物館 ギリシャの彫刻 女神?
大英博物館 ギリシャの彫刻 女神?

ギリシャのパルテノン神殿から持ってきた遺跡は、素晴らしい彫刻だった。衣装の波打っている様子などはこれが本当に石から出来ているのか?と目を疑うほどの柔らかさが彫られていた。展示物は、正面からだけでなく、横、裏側など、それぞれの角度から眺めることが出来た。エジプト部門は入り口から大きな彫刻が出迎えてくれる。あのピラミッドの国だから、なにもかもスケールが違うのかな?と思った。『ロゼッタ・ストーン』の周りは沢山の人だかりが出来ていた。人の出入りが激しいのですぐに側で、見ることが出来た。同じ内容の事柄が、3つの言語で彫られている。これによって、あの絵文字のヒエログリフが解読されるきっかけになったなんて、凄いものだと思った(鮮明な写真は写真館にあります)

ロゼッタ・ストーン 3つの言語で書かれているロゼッタ・ストーン
ロゼッタ・ストーン ロゼッタ・ストーン 3つの言語で書かれている

【なんか変…】
『ロゼッタ・ストーン』
を見ている時は、感じなかったのだけれど、いろんな展示物を見ているうちに、なんだか変な気持ちになってきた。なんで、他の国の大切な遺物がここにあるのだろう?と。確かにここは最先端の技術で補修され、管理されている。どれも人類にとっては、大切な遺産でもある。でも、ここにあるのは、「大英帝国」時代に金と権力によって持ち出してきたものじゃないの?と思えてきた。これらは、本当はここに属するべきものじゃないと思った。でも返還というのは、まずあり得ない話だ。じゃぁ、私の方から出向いて、まだ外国に流出していない遺物や遺跡を、本来の「あるべきところに属するもの」を見に行こうと心に刻んだ。

余談になるけれども、ここの博物館内のカフェテリアの軽食はなかなか美味しかった記憶がある。ミネストローネ・スープとパンを食べた記憶があるけれど、美味しかった。中で歩き疲れたら、ちょっと休憩がてらなにか食べることが出来るのなんてなかなかいいと思う。
この日の観光はこれでおしまい。この日の想いが次の旅行に結びつくとはこの時はさらさら思いもしなかったのである。

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