4月30日 敦煌

【雨の敦煌に着く】

敦煌駅の壁画
敦煌駅舎の壁画  かなりピンボケですが・・・

朝、時計の目覚ましで起きると、外は雨が降っていた。砂漠なのに、雨が降っているのに遭遇するなんて驚き!一瞬信じられない感じがした。洗面所に行って身支度を済ませる。Tさんと曹さんが各部屋を回って起きているかを確認していた。朝は、曲が車内に流れた。アナウンスもあったかなぁ?ほぼ定刻通り(7時48分)に敦煌駅(旧柳園駅)に到着。どしゃ降りの雨。ホームから駅構内まで傘を使わずにはいられないほど。
朝食は駅前のレストランで取る。その間に曹さんはびしょ濡れになりながら、私達の荷物が間違いなく下ろされて、バスに積まれたか確認してくれていた。有り難い。ジャケットがびっしょりで可哀想なくらいだった。

【砂漠の一本道】
万里の長城跡雨はまだ止まないが、127km離れた敦煌の街へ向かった。このまま雨が降り続けると観光に影響が出るのでそこそこに止んで欲しいと願っていた。途中、万里の長城跡で、写真撮影下車。その頃には雨が上がりホッとした。
道中、野性のラクダの群れにも遭遇。最近は大分数が少なくなってきているので、ラッキーだとの曹さんの話。

それにしても、道中思ったのだけれども、こんな人のいない砂漠でもゴミのビニールが木や草に絡まって風に靡いていた。それを動物が草などと一緒に食べてしまうのだから、本当に困ったものだ。人間のすることは罪深いものだ。市内への
砂漠の中の道は一直線で、遙か地平線のかなたまで続いていた免許が無くても困らないくらいの道路だった(笑)あまりにもまっすぐなので、目的の街はまるで蜃気楼のように地平線に浮かび上がって見えた。これでは昔の旅人たちが蜃気楼を本物と見間違えて道に迷い、彷徨って死んでしまうのは納得できた(苦笑)

敦煌市内の太陽大酒店に到着。思ったより早く到着した。運よく部屋に早くから入ることが出来た。1時間ほど昼食まで時間があったので、私はシャワーを浴びてさっぱりとした。昼食は日本食だった。私は旅行中は別に和食をわざわざ食べなくてもいいのだが…まぁ、中国だから年配者の旅行者も多いのでそういう配慮がされているのだろう。
莫高窟
観光の時間が決まっているので、早めに行っても意味がない。そのため、昼食後出発まで暫く時間があった。雨も止み、晴れ間も見えてきたので、これ幸いと、ホテル前のお店を見て回った。

【お茶屋さんとお菓子屋さん】
お茶屋さんがあったので、そこに立ち寄る。香港でとても高価だった
「龍珠(ドラゴンボール)」と言われるジャスミンティが格安であったので、早速、家へのお土産に購入する。中国は喋れなくても、筆談が出来るのでなんとか意思表示が出来るので有り難い。たまに漢字の意味が日本とは違っている場合もあるけれども(例:手紙 中国ではティッシュペーパーの意味)大体はなんとかなる。他の人達も入ってきて、購入していたが、どれも殆どは1kg単位。そこで、お土産用だからと言うことで、特別に500g単位で包んでもらうようにお願いしたりした。
その数軒先にはお菓子屋さんがあり、身振り手振りで現地のお菓子を買って、歩きながら食べたりもして楽しんだ。意外なことに
アンコ入りのお菓子だった。日本円で80円くらい。美味しかった。いつもの如く私が真っ先に交渉したり、食べたりしていたので、それを見た人達も真似して買って食べていた(笑)

【莫高窟は手ぶらで…】
出発の時間も迫ってきたのでホテルに戻ってバスで莫高窟に向かう。莫高窟は街の外れにある。駐車場から降りてかなりの距離を歩く。遙か向こうに寺院の屋根が見えた。ここでは、
カメラは勿論のこと、大きなバッグの携帯も許されない。ハンカチ、ティッシュくらい。中を照らす懐中電灯は携帯OK。バッグは添乗員のTさんが全員分を見張って外に残った。莫高窟の専門の研究員の案内で曹さんとみんなで入った。彼女は日本に留学していた経験のある人で、日本語が大層流暢で、説明も判りやすかった。私は今回のためにかなり大きめの懐中電灯を買って持っていったのだが、それが大変役に立った。研究員の人のはちょっと光が弱めでよく判らない。そのため、側にいた私が彼女の当てた先を照らして見えるようにしていた。328、16、17、25、57、259、249、244、96、130、148、172、173、217号窟を見学した。どの窟を見学するかは、案内の研究員次第だとか。それにしても、どの窟もそれぞれ違った趣があり素晴らしい。ただただ言葉を失うばかりに圧倒された。説明付きの写真集を購入してきた。母へのお土産として…。今回の1番高い買い物だった。

莫高窟 莫高窟

莫高窟を後にして、敦煌名物の夜光杯の工場へ。休憩も兼ねているので仕方ないこと。確かに素晴らしいが酒飲みの居ない我が家では無用の長物。

【月の砂漠の世界】
その後、鳴沙山月牙泉へと向かった。まさにそこは
「月の砂漠」の歌の世界だ。入り口からラクダに乗り、月牙泉まで移動する。ラクダはふたコブで、以前エジプトで乗ったラクダよりも小さいので乗っていてもさほど高さは感じない。馬くらいの高さかな。朝方の雨は、砂漠にとっての程よいお湿りとなったようで、埃は舞わず、観光には最適の状態になっていた。やっぱり、ラクダに乗るんじゃ〜ってことで、例のストールを被って「月の砂漠」の歌に出てくる王女様ごっご?をしてみた。案の定、「王子様はどこに行ったの?」とみんなにからかわれてしまった(^^;だから〜!王子様は白馬に乗ってやって来るので、ラクダには乗ってこないんだってば!

鳴沙山 ラクダに乗って ラクダと2ショット
鳴沙山 ラクダに乗って ラクダの王子様?と2ショット

月牙泉のそばでラクダを降りる。またもやここでラクダの王子様と2ショットエジプトラクダは気難しかったけれどもこちらのラクダは割りと素直だった(笑)私はA11という番号のラクダちゃん。月牙泉はこんなに砂に囲まれているのに決して埋もれないオアシスそうだ。自然の不思議さに目をみはった。

【お金を払って砂山に登る】
鳴沙山
登るには有料で10元。正直言って、何もお金払ってまで苦労して登ることないじゃん、とも思ったりもした。でも、一生のうち、そう何度も来れるところではないので、決心して登った。階段が、と言っても梯子に毛が生えた程度のものが斜面に置いてあるだけなので、それを利用して登った。最後まで登ろうか悩んでいたHさんを励ましながら私も登りきった。最後の5mくらいは、その梯子さえも無かった。何度も何度も休みながら、持久力のない私はヘロヘロになっていた。上から見ると月牙泉は確かに三日月の形をしている。夜、月明かりに照らし出されたその泉はまさしく牙のように見えるんだろうな。稜線はかなり狭い。下手をすると滑り落ちてしまいそうな気がして来たくらい。

オアシス月牙泉 ただいま登山中 砂山が続く・・・
決して砂に埋もれない月牙泉 かなり苦労して登る私 山の上から眺めた景色

降りるのも同じ階段を私は使って降りたが、中には中腹から、ボードを借りて滑って降りる人も。添乗員のTさんは靴を脱ぎ、裸足になって降りていった。「Tさんいくつ?」とからかったら「みっちゅ」との答え。くそ〜!なかなか本音を吐かないなぁ。電車の中でも話題になったのだけれども、Tさんはいくつくらいかさっぱり判らない。そこで集合時間までの空き時間に曹さんを捕まえて聞き出そうとしたけれども、曹さんもハッキリとは判らないとの答えだった。仕方ないので、代わりに曹さんをいじめる?ことにした。曹さんは大層な恐妻家で、からかうと面白いのだ。年齢も私と2つほどしか変わらないので、親しやすかった。奥さんはお医者さんだとか…。「2ショットの写真を送りたいのだけど、どうしよう?」とほかの人がからかうと、「奥さんが怖いから送らないで、ボク追い出されちゃうよ」との返事。「じゃぁ、洋服に香水の匂いとかが付いていたらまずいの?」って聞くと大きく肯いていた。中国の女性は男性と同じようにバリバリ働く人が多いので、かなり怖いらしい。

閑話休題、集合時間になったので、またみんなで集まり隊列を組んでバスのところへ戻る。ラクダから降りたら、行きに写したラクダに乗っている写真がもう出来上がっていた。敦煌マフィアの資金源にもなっているとのことだったけれども、「記念」だから欲しいので買ってきた。旅行者の心理を突いている。
もう一度、鳴沙山の方を見ると、太陽が沈みかかっている。
中国は北京が標準時なので、こんな奥地でも時間的にはかなり遅い。本当は3時間くらいは、ずれているのだけれどもね。季節と時間によっては、夕陽で赤く染まった鳴沙山が見れるそうだけど、今回は残念ながら見ることは出来なかった。

【ラクダを食べる!】民族音楽の生演奏
夕食は、曹さんの会社である敦煌旅遊局主催の歓迎の宴。民族音楽の生演奏があり、
敦煌名物のラクダ料理などを味わった。ラクダは、足のヒラの部分だとか。味は……ん〜、少し硬くて、色が濃くて、ゼラチン質が付いている癖のあるお肉だった。せっかくの料理だし、ものは試しってことで、何ごとも経験しなければって思って食べてみたけれども、まぁ〜、一口で充分な味だった。(ラクダ料理は写真館 Gallery vol.2にあります)それにしても、ホント中国ってなんでも食べちゃうんだな。
夕食後、希望者だけで、敦煌の夜市へ行こうと話がまとまった。勿論、行った私。屋台がズラリと並んでいた。お腹がいっぱいなので食べるのは無理だけれども、美味しそうだった。夜が更けるにつれて大分冷え込んできたので、ホテルへ戻った。

敦煌のホテルはかなり近代的なホテルで居心地は大層良かった。寝台列車で前の晩過ごしたせいか寝不足でもあり、崩れ落ちるように眠りについた。

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