1月20〜21日  バルセロナ → ブリュッセル → 成田

【帰路につく】
朝、目が覚めると、大分楽になっていた。まださすがに食欲は出ない。食事に行かないのでその時間を利用して荷造りした。いよいよ日本へ帰るのだ。ロビーに行くと真っ赤なコートを着た添乗員さん。前日のロエベで買って、袖丈を詰めてもらい、ホテルまで届けてもらったそうだ。なんとなく…チョッピリ内心面白くなかった(心の狭いヤツだなぁ、私も)。心配してくれたSさんは、帰ってからフラメンコの写真を送ってくれると言ってくれた。ありがたい。

本場のフラメンコ 本場のフラメンコ

帰りも、バルセロナからブリュッセルに飛び、そこで乗り換えて成田へ向かう。症状も治まったし、ともかく何をするのも疲れるので、機内ではひたすら寝ていた。
ブリュッセルでは乗り換えまでかなり時間があったような記憶がある。会社へのお土産は最後に買う予定でいたのだが、あんな状態になってしまったので、まだ買っていなかった。ベルギーはゴディバを始めとして美味しいチョコがあるので、お土産はチョコにした。再集合の時間を告げたら添乗員さんは何処かへ雲隠れ。

【チョコレート買わせて〜!】
私は空港内のゴディバのコーナーへと向かった。そこにはすでに2〜3人の同じツアーのオバチャン達が。有名なお店とは知っているけど、どうやって買えばいいのか判らないみたいだった。ショーケースの上を見れば、箱があるので、好きなものを詰めてもらうとか、あらかじめセットのものを買うとかなのだけれども。多分日本ではセットものしか見たことないのだろう。前がつかえているので、なかなか順番が来ない。私も疲れていたので、そのまま放っておいたのだけれど、暫くしてオバチャン達は日本語でみんなで捲し立て始めた。「どうやって買うの?」とか「どれがお勧めなの?」とか口々に騒ぎ始めた。

さすがにお店の売り子のお姉さんもそれでキレてしまった。「I cannot speak Japanese!(私は日本語喋れないのよ!)」って怒鳴っている。まずい〜!こちらの店員は怒らせると売り場から居なくなってしまうこともあるし…。そうなったら巻き添えを食ってお土産さえも買えなくなるなんて、これ以上の悲劇は無い!と思った。仕方ない、自分の買い物を済ませるためにはこのオバチャン達の買い物を終わらせなきゃならないと思い、その場で買い方を教えてあげた。箱の大きさを選んで、ケースのチョコを自分で選んで詰めてもらうのだと。それでやっと買い方は納得してくれたが、今度は「どれがお勧めなのか?」という。そこで通訳してあげると、ホッとした表情をして売り子のお姉さんが指を差して教えてくれた。なんとかオバチャン達は買い物を済ませ、隣にある別の店のチョコを見ている。その間に私は自分の家と会社用に、好きなものだけを選んで買い込んだ。

【やっと一息】
私は、スペインでは自分用に革のスカートとベストを買ってきたのだけれど、最後のロエベでは何も買えなかった。ふと見ると、フランスのブランドではあるけれども、エルメスが目についた。スカーフの新作が入っているかもしれないので早速見に行くと、あった。その年のテーマは"アフリカ"だった。濃紺で原住民の仮面の模様のが気に入ったので即座に購入。ついでに母へのプレゼントも買った。買うものを買ったので安心したら、やっと空腹感を覚えた。そこで2階へ上がってカフェでクロワッサンとオレンジジュースを口にした。その時のクロワッサンは今迄食べたクロワッサンのうち、1番美味しく感じた。食べ終わると元気が出てきたので、空港内のお店を見始めた。途中、ワインバーで飲んでいる添乗員さんを発見。「一応は」気にしてくれたらしい?ので、クロワッサンを食べる事が出来たのでもう大丈夫と伝える。

【気は長くね〜!】
ワインバーの先に、ウィンドーの中に小さな錫?の人形が沢山入っているコーナーを見つけた。その中を見ながら時間を潰していると、とある日本人のご夫婦。どうやら奥さんがその中の人形を気に入り、値段を聞きたいらしい。でもウィンドーには鍵がかかっている。値段は人形の足の裏にシールが貼ってあるので、出してもらわない限り判らない。「幾らなのかしら?値段何処に書いてあるのかしらね?」と、しつこいくらいに旦那さんに話しながら、私の方をチラチラ見ていた。そこで、「足の裏にシールが貼ってあって、そのシールを見ないと判らないんですよ」と教えてあげた。ついでに「もしなんだったら店員さんを呼んで開けてもらいますか?」とおせっかいを焼いてしまった。

旦那さんは何処を基準にしたのかは判らないけれど「あなた日本人だったのですか?てっきりフランス人だと…」って言っていた。何処がフランス人に見えるんじゃ〜?黒い目で、黒髪のストレートヘアだぞ、私は。まぁ、団体で行動していなかったので、日本人とは思わなかったのかもしれないが。声をかけると店員はゆっくりと鍵を取りに行き、同僚とおしゃべりしながら鍵を探している。それを見て旦那さんはイライラ。「あんなにノロノロしているんじゃ、買うのを止めるか?」と言い始めた。とたんに奥さんがウルウルしそうになったので「こっちの人は日本人と違って、テキパキ動かないんですから、焦らないことですよ。鍵を探してすぐ来ますから」と言ったとたんに鍵を持ってやって来た。鍵を開けてもらったのを見て、後は自分でジェスチャーでなんとかするだろうと思ってそこを出た。

【最後にキレる】
間もなく時間になったので、集合場所へ行くと、さっきのゴディバでの「困ったオバサン達」が寄ってきて、こう言った。「ちょっと、あんた、何処行っていたのよ〜!買い物するのに通訳してもらおうと思っていたのに」だって。全く!私は病み上がりの人間で、尚且つ旅行中、私とは殆どしゃべらなかったのに、そう言うときだけ利用するのかぁ?と思うと唖然とした。そのうちの一人は「エルメスのコーナーに居て、喋っているのまでは遠くで見ていたのよねぇ。他の人を待つ間、ちょっと目を離した隙に消えちゃって」だって。そこまで追いかけていたのかぁ?

ムッとしたので「皆さんと違って1日半も何も食べれなかったのだけど、やっと食欲が出てきたので食事をしていました。それに私はロエベでも何も買えなかったので、エルメスくらいは買いたかったし。具合悪くて観光も不十分だったのに、お土産の買い物さえもロクにさせてもらえないんですかね?専任通訳じゃあるまいし」って言ってやった。もう最後だからどうって事無いので言いたいことは言ってしまった。その後はSさんと住所のやり取りをして無視し続けていた。

機内では、また殆ど寝っぱなし。具合の悪いときはいくらでも眠れるものだ。機内食はパンとジュースのみだけにして胃に余計な負担はかけさせなかった。
成田に着くと、例のご夫婦も同じ便だったので、空港内でまた顔を合わせた。「お蔭でうちのは人形を買っていました。ありがとうございましたねぇ」と頭を下げてくれた。まったくこの人達の爪の垢でも困ったオバサン達に煎じて飲ませたかった。別に頭を下げて欲しいとか、そんなことは求めていない。ホンのちょっとした言葉で嬉しかったと言うことは伝わってくるものを…。
その後スーツケースを見つけて帰路についた。

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