1998年1月12日   成田 → ブリュッセル

【スカイライナーに乗り遅れる】
通勤ラッシュの時間に大きなスーツケースを持って電車に乗るのは出来ないと思って、前日の晩一旦家に帰ってから車で上野駅に向い、ロッカーに預けてきた。(荷物を先に空港に送るという方法もあるけれど、ギリギリになって詰めるものもあるので、毎回自分で運んでいっている)これで一安心と思っていたが、今回は出だしからつまずく事ばかりだった。

朝起きると、外は雪が降っていた。スカイライナーの予約は取っていたので、余裕を持って家を出た。地元の駅からは通常25分で上野駅に着く。そこから京成線の駅まで地下道を歩き、ロッカーから荷物を出しても40分とかからない。まだ雪も降り始めなので、ダイヤに影響が出ているとのニュースも無く、駅でもなんのアナウンスも無かったので、1時間あるから余裕で間に合うと思っていた。ところが…電車に乗って事態は一変したのである。

雪のために徐行運転をしていたのだ。駅ではないところで止まり、駅でも前に電車がつかえているとのことで、発車できず…。結局、倍以上かかり、上野駅に着いたのはスカイライナー出発の5分前だった。間に合わないとは半分思いつつ、それでもスカイライナーも雪で遅れているかもしれないと一抹の希望も持って(←決してメゲない私)大急ぎで改札を抜け、地下道をひたすら走ったのだが、京成上野駅の改札に辿り着いたときは、すでに発車した後だった。

営団線(当時)の遅延とは言え、払い戻しは出来なかった。ガッカリしながらロッカーからスーツケースを取り出し、次の電車の時刻を調べた。その頃は(今と違ってギリギリ2時間前に成田に着くのではなく)集合時間にも余裕を持って着くようにしていたので、次の電車で行っても集合時間の20分ほどの遅れで済みそうだった。次の特急の成田着時間とスカイライナーの着時間は殆ど同じだったので、再度指定席だけ買い直してスカイラーナーで成田に向かった。スカイライナーは定刻通りに運行していた。

【遅れは私だけじゃない】
成田に着いて指定されていたカウンターへ行き、集合時間に遅れたことを詫びると、まだ他にも遅れている人がいること、更に搭乗する飛行機が遅れていてまだ成田に着かないでいることを聞かされた。今回はマドリードに直行ではなく、ブリュッセルに飛び、乗り換えまでの時間を利用して有名な小便小僧王宮前広場を散策出来るはずだった。ところが、そのブリュッセルからの出発が遅れているため、成田からの出発もズレ込むとの事だった。とりあえず、また3時間後にこのカウンターへ来て欲しいとの事で、1000円分の食事券を渡された。あまりのことに呆然としてしまった。今なら保険で遅延があった場合は請求するように対処出来るけれど、当時は遅延なんて初めての体験でもあり、そんなことは頭には全然なく、ともかく一人で3時間という長い時間をどうやって潰そうかとしか考えられなかった。こう言う点、一人での旅行は時間潰しに困ってしまう。誰か連れがいれば話し相手になるので、時間潰しも苦ではないのだけれども…。

【3時間潰したけれど…】
仕方ないので、まずは本屋へ向かった。それも間もなく飽きてしまう。お昼も近くなったので、先ほどの食事券を使ってお昼を食べることにしたが、お店で長時間粘れそうなところを探して入った。それでも1時間もいれば、それ以上粘るのは無理。諦めて出発ロビーに戻り、椅子に座ってウトウトしていた。なんとか3時間潰し終えたのでカウンターに行くと、まだ飛行機が着いていないとのこと。なんでも機体不良で修理に時間が掛り、出発がズレ込んだとの情報だった。
更に2時間後の再々集合の案内何をする気にもなれず、椅子に座ってボーッとしながら時間が過ぎるのを待った。この様子だと、ブリュッセルの観光は無くなってしまったと諦めた。本場のワッフルを、広場で焼き立ての熱々のを食べたかったのになぁ…とチョッピリがっかりしていていた。

【更に2時間後】
2時間後再々集合したら、なんとか機体は到着したので、準備が出来次第出発とのことだった。なんでもいいから、早く出発して欲しかった。成田にいるのはもう飽きちゃったし(^^;ようやく搭乗案内が流れ、機内に乗り込んだ。外は朝からの雪が本格的に降り続いていた。今回私は後ろの方の席で、2席のうちの窓側。隣はドイツ人の男性だけれども、風邪をひいているらしく鼻をグシュグシュ言わせていた。うつるんじゃないかと、ちょっとドキドキ。席に着くなり、客室乗務員に風邪薬を貰って飲んでいた。

【結局8時間!】
そのうちに、作業着のつなぎを着た人が数人やって来た。手には工具入れを持っている。アナウンスが入り、「トイレの修理」だとか…?ホントかよ!って突っ込みたくなっていた。でも、ホントならトイレが使えないのも困るし、万が一逆流してきたら席が近いのでとんでもないことになる。ともかく修理が終わるのを待つしかない。やっとのこと、狭い座席で座り続けて待っていたら再びアナウンス。「修理は終了しましたが、その間に雪が機体に降り積り、飛行が不可能なため、今から除雪作業に入ります」だって!……結局、計8時間の遅延8時間もあれば、シンガポールくらいは行けちゃうぞ!って。

【ブリュッセルで足止め】
外はもう真っ暗。昼間のフライトが夜のフライトなんて…待ちくたびれたせいもあって機内ではよく眠れた。しかし、ブリュッセルからマドリードへの最終便にも間に合わず、結局ブリュッセルで足止めを食ってしまったブリュッセルに入ったのが、現地時間の2時。空港はガランとしていた。航空会社の用意したホテルへ向かったが、翌朝のモーニングコールの時間を聞いて愕然とした。4時だった。朝一番のマドリード行きの便に乗るためだ。シャワーを浴びて、髪を乾かしたら、身体を横たえるだけの時間だけもロクになかった。こんな波乱から始まった今回の旅だった。

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